女帝は第一生命の正下文子生保レディ?22億円詐欺の手口とは?

テレビ

8月14日(水)夜7時放送の「世界の何だコレ!?ミステリーSP」では、
2020年(令和2年)に大手保険会社の生保レディが総額22億円を騙し取ったという驚愕の事件が取り上げられるようですね。

この元生保レディ(当時89歳)は、その圧倒的な存在感から「女帝」と呼ばれていたそうです。

89歳という高齢でなお現役として活躍し、「女帝」の異名を持つ女性とは一体どんな人物なのでしょうか?ちょっと顔も見てみたいですよね。

そして、どうやって22億円もの巨額詐欺を実行できたのか、その手口も非常に気になります。

この記事では、この事件の背景やこの89歳女帝生保レディがどのようにして詐欺を成功させたのかを調べてみました。気になる真相を一緒に見ていきましょう!

【画像あり】89歳の元生保レディは誰?

徳山東ロータリークラブ2004-05年度 活動ライブラリより

22億円を騙しとった当時89歳の生保レディは、正下文子(まさしたふみこ)という名前で、第一生命の元社員です。正下文子さんは山口県周南市にある、第一生命の西日本マーケット統括部徳山分室に勤務していました。

この事件は、正下文子元生保レディが山口県を拠点に50年以上保険販売に携わる中で、少なくとも顧客21人から総額19~22億円を不正に詐取したとされるものでした。

最初にこの事件の結末からお伝えすると、結果、不起訴で終わっています。

不起訴とは

検事が「不起訴処分」を決めれば、当該刑事事件は終了し、被疑者はそのまま釈放されることになります。 起訴されて裁判になる前に事件は終わってしまいますので、被疑者としての立場は無罪なのです

第一生命保険の元営業社員の女性(90)が在職中に顧客から1億8000万円をだまし取ったとして詐欺容疑で書類送検された事件で、山口地検周南支部は18日、女性を不起訴処分(起訴猶予)とした。不起訴の理由について「年齢、健康状態、その他の諸般の事情を考慮した」としている。(毎日新聞2021年11月)

「不起訴=無罪」であるためこのブログでは正下文子さんと「さん付け」または「正下文子元生保レディ」と呼ぶことにします。

正下文子元生保レディの詐欺の手口は?

どうやって22億円もだまし取ったの?

正下文子元生保レディがどうやってそんな大金をだまし取ることができたのか、気になりますよね。彼女の巧妙な詐欺手口を解説します。

なぜ肩書きが重要だったのか

正下文子さんの詐欺の成功の一因は、彼女が持っていた肩書きにあります。

まず、「上席特別参与」という肩書き。これ、実はかなり特別なもので、保険業界では一握りの人しか持っていないものです。
この肩書きを持つことで、彼女は保険の「プロフェッショナル」として顧客に信頼を寄せられていました。

次に、「特別調査役」という肩書きもポイントです。
普通なら80歳で定年なのに、彼女は数百人の顧客を抱えていたために特別にこの役職が与えられたとのこと。

肩書きが多いと、どうしても「信頼できる」と思ってしまうのが人間の心理です。これを利用して、彼女は「自分は特別で、信頼できる」と顧客に信じ込ませたのです。

真実と嘘を混ぜる技術

彼女の巧妙な手口は、真実と嘘をうまく混ぜることにありました。

たとえば、ある被害者が亡くなった母親の保険金の手続きをしていたとき、彼女は「第一生命のすえ置金制度」の話をし、その制度は実際に存在するものでした。

でも、その後に持ちかけた「高金利の特別枠口座」の話は完全な嘘

このように、真実の中に嘘を混ぜることで、相手が疑う余地をなくしてしまったのです。保険の内容って専門的で難しいものが多く、素人には見抜くのが難しいんですよね。

威光効果と人心掌握術

正下文子さんは、単に肩書きを使っただけではなく、威光効果も駆使していました。

たとえば、国会議員の妻や秘書を連れて被害者のもとに訪れたり、高級なお中元を送ったりして、被害者の心を掴んでいました。これって、「恩を感じさせる」ことで、逆に要求に応えさせる心理操作の一環です。

威光効果とは?

威光暗示効果ともいい、質問中の事がらが社会的権威のある人の発言であることや、世間一般の見解や流行であることを明示することによって、回答が影響されてしまうことをいいます。

さらに、彼女は地元の政財界の名士を集めた大規模な祝賀会も開いていました。このような大きなイベントを通じて、自分の威光をさらに強化し、社内外での影響力を増していたわけです。

人心掌握術とは?

簡単に言うと、「人の心を掴む技術」や「人を引きつける方法」となります。これは、他人の信頼を得たり、好意を持たせたりするためのスキルやテクニックを指します。

どんな対策が有効か?

現金を渡さない

こんな巧妙な手口に対抗するためには、まず「現金を直接渡さない」という基本的な対策が有効です。現金は形が残らないので、トラブルが起きたときに追跡が難しくなります。振込や契約書など、しっかり形に残る方法でやり取りするのが安心です。

定期的な情報確認

また、自分が契約している保険や金融商品については、定期的に情報を確認することも大事です。怪しい点があれば、すぐに確認することで被害を未然に防ぐことができます。

まとめ

女帝は第一生命の正下文子生保レディ?

22億円をだまし取った当時89歳の生保レディは、正下文子(まさしたふみこ)という名前の元第一生命社員です。彼女は「女帝」と呼ばれるほどの影響力を持っていました。

22億円詐欺の手口とは?

  • 肩書きを利用した信頼の獲得
    「上席特別参与」や「特別調査役」といった特別な肩書きを使って、顧客に対して信頼感を植え付けた。
  • 真実と嘘を巧妙に混ぜる
    「第一生命のすえ置金制度」は実際に存在するが、「高金利の特別枠口座」の話は完全な嘘。真実の中に嘘を混ぜることで、詐欺が見抜かれにくくした。
  • 威光効果と心理操作
    政財界の名士を集めた祝賀会や、高級なお中元の贈呈を通じて、顧客に恩を感じさせることで、要求に応えさせる心理操作を行った。
  • 社内外の信頼を利用
    地元の有力者との関係や大規模イベントの威光を使って、自分の行動に対して社内外での口出しを防ぎ、長期間にわたり詐欺を続けた。

事件の結末は?

正下文子元生保レディは最終的に不起訴となりました。理由としては、年齢、健康状態、その他の事情が考慮されたためです。

今回の記事では、総額22億円をだまし取った89歳の「女帝」生保レディがどのような人物で、どのような手法で詐欺を働いたのかについてお伝えしました。
当日の放送と併せてお楽しみいただけますと幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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