日本ビクターの副社長として、家庭用ビデオテープレコーダーVHSの世界規格化を成し遂げたミスターVHS高野鎮雄(たかの しずお)さん。
その功績は技術的な偉業に留まらず、彼のリーダーシップや人間性にも深く根ざしています。
今回は、そんなVHSの父・高野鎮雄さんの名言に焦点を当て、その背景や意味に迫ってみましょう。
高野鎮雄の業績について
高野鎮雄さんは日本ビクターの窓際技術者たちとともに、VHSビデオテープレコーダーを情熱と執念で開発しました。
ソニーとのビデオ戦争に圧勝し、VHSを世界規格に押し上げ、ミスターVHSと称された、伝説の人物です。
高野さんのこの奇跡の逆転劇は「「陽はまた昇る」というタイトルで2002年に映画化もされ感動を巻き起こしました。
高野鎮雄の業績
- 日本ビクターは、業界8位の弱小メーカーでしたが、ビデオ事業に乗り出しましたが、赤字続きでした。
- 高野さんは、当時47歳で事業部長に任命され、極秘プロジェクトを立ち上げ、新型ビデオレコーダーの開発に取り組みました。
- 6年の努力の末、完成したVHSの技術は、高野さんの決断により国内外のメーカーに公開され、その結果、VHSを世界規格に押し上げました。
- 彼のリーダーシップと情熱が、日本ビクターを技術革新の先駆者へと導きました。
ここでは、「VHSの父」と称された高野鎮雄さんの名言を通じて、技術者としての情熱とリーダーシップの本質について深く考察します。
ビジネス界だけでの成功だけではなく、人生の成功の秘訣にも迫っていきましょう。
高野鎮雄の名言5選
「夢中になってください」
「夢中になってください」高野鎮雄のビジョンとリーダーシップ
VHSの時は夢中でしたね。皆さんもなんでもいいから夢中になってください。
夢中っているのは大変すばらしいことです。何故あのとき、そんなに夢中になれたかっていうとね、ここに集まっておられるような大変すばらしい仲間をね、神様がね私の周りに、こんなにすばらしい人たちをね。
神様が、よりによって私の周りに置いてくださったからです。
高野さんはリストラ寸前の窓際族であった技術者たちとVHSを開発し、VHSの開発に執念を燃やしました。
その結果、VHSを世界規格化するという逆転劇を鮮やかに成し遂げました。
この言葉は、高野さんがいかに情熱を持ってVHSプロジェクトに取り組んでいたかを示しています。また、仲間との協力と信頼が成功の鍵であったことを高野さんは強調しています。
夢中になるって、成果を最大化するために本当に重要なんだね
夢中になることの素晴らしさを伝えるこの高野さんの言葉は、現在の私たちにとっても大いに参考になりますね。
そうね、私も何かに夢中になってがむしゃらに生きたいわ!
「迷いはやる気の証拠」
「迷いはやる気の証拠」高野鎮雄のリーダーシップの真髄
迷いはやる気の証拠。上に立つものは部下の迷いを晴らしてやる義務があるのであり、そのための力が必要である。
リーダーとしての責任感が強く表れた言葉ですね!
迷いを持つ部下をサポートし、導くことが上司の役割であり、そのための力量が求められると高野さんはおっしゃっています。
これは、リーダーシップにおける基本的な考え方であり、どの時代でも通用する本質ですね。
ボクもこんな上司の元で働きたいな
部下が迷った時に、背中を押してあげる存在になりたいわ!
「老害とならない」
「老害とならない」リーダーとしての責任や変革の必要性
少々会社に功績があるからといって、老害とならん身を責任ある地位に長らえてはならない
自己反省と謙虚さがにじみ出る言葉です。
長く在職することによる弊害を認識し、自らの退き時を見極めることの重要性を語っています。
人生、引き際が肝心ってことだね。
これは、どの業界においても重要な教訓ではないでしょうか。
そうね、かっこよく自分の人生の幕引きをしたいわね
「真の経営者とは」
「真の経営者とは」権力ではなく感動で人を動かすリーダーシップの本質
トップダウンをやろうとしたら、トップのとりまきが重要な役割をもつ。周りをイエスマンや茶坊主、現場を知らぬ官僚などで固めたら最悪の道をたどる。
会社の中には秩序やルールがあるから、権力や腕力を使えば社員は上の指示に従うのはあたりまえだ。
しかし、権力やルールで社員に指示しても本当に人が動いてくれるわけではない。権力によってではなく感動によって人を動かすのが真の経営者ではないか。
権力だけではなく、感動によって人を動かすことが真の経営者の役割であると高野さんは語ります。
この言葉から、高野鎮雄さんがいかに、トップの姿勢と取り巻きの重要性、そして人間性によるリーダーシップの価値を深く理解していたことが伺えます。
人から強制されるより、自分の意思でやった方がやる気が出るよね!
人の「心が動く」と書いて「感動」ですのね!
「感謝の言葉」
「感謝の言葉」高野鎮雄の謙虚な感謝の言葉
私なんぞ、工場の親父がちょうど似合いのところなのに、こんなとこまでできたのは男冥利に尽きる。ここまでやらせてくれた神様と日本ビクターには感謝の言葉もない。
高野さんの謙虚さと感謝の心が表れた言葉です。
自分を過小評価することなく、周囲のサポートと自身の努力を感謝しています。
物事を当たり前と思わず、感謝の気持ちを忘れないようにしよう
そうね、ついつい感謝の心を忘れちゃうものね
これは、成功したのは自分だけの功績ではない、という成功者としての心構えを示す素晴らしい言葉ですね。
高野鎮雄の名言から学ぶこと
このように、高野鎮雄さんの名言には、技術者としての誠実さとリーダーとしての責任感が本当に表れています。
●情熱を持つことの大切さ
夢中になることで新しい道が開ける。
●リーダーシップの本質
部下を支え、導く力が求められる。
●謙虚さと感謝
常に周囲に感謝し、自らを過信しない。
まとめ
高野鎮雄さんの言葉は、時代を超えて私たちに多くの示唆を与えています。
技術革新の先駆者として、またリーダーとしての彼の言葉は、私の心に響きました。
高野さんのように、情熱を持って夢中になれることを信じて、頑張ろう!
そうよね、人生は一度きり。後悔のないよう、大切に生きたいわ
私も気分が落ち込んだ時、高野さんの言葉を思い出したいと思います。
最後までご覧くださりありがとうございました。
コメント