11月3日放送の「イッテQ」では、ロッチの中岡さんがアフリカのジブチ共和国でロケ!
気温50℃を超える極限の暑さの中で「暑熱ポールチャレンジ」に挑戦し、さらに広大な塩湖でバランスボールに乗るなど、体を張ったチャレンジが話題を呼びましたね。
番組内では、中岡さん「ホテルの水道からは水の蛇口をひねってもお湯しか出ない」と驚きのコメントをしていましたが、ふと「なぜこんなにも暑い環境の中で人が住み続けているのか?」という疑問が浮かびました。
ジブチは、確かに世界で最も暑い国の一つとして知られています。ですが、それにもかかわらずなぜ人が住み続けるのでしょう?今回はその理由を徹底的に調べてみました!
ジブチはなぜ「世界一暑い国」と呼ばれるのか?
ジブチが「世界一暑い国」とされるのには、いくつかの地理的な理由があります。
まず、ジブチは赤道に近く、アフリカでもっとも低いアッサル湖(標高マイナス170メートル)があります。この低地では熱がたまりやすく、気温がさらに上がる原因になっています。
また、ジブチは周囲を3000メートル級の山々に囲まれた盆地の地形です。この山からの乾燥した風が低地に吹き込み、熱風を生むことで気温が上昇します。
さらに、ジブチ周辺には雲が少なく、強い日差しが一日中降り注ぎます。雨も少なく乾燥しているため、涼む機会がなく、暑さが厳しく感じられるのです。
こうした地理的な条件が、ジブチ特有の過酷な暑さを生み出しているのです。
ジブチは赤道に近くて、山に囲まれた盆地なんだね
こうした地理的な理由から、ジブチは「世界一暑い国」と呼ばれているのね
暑さで蚊がいない?
ジブチの暑さは、特に5月から9月がピーク。この期間は、昼間はもちろん夜間でも気温が35℃を下回らず、昼夜問わずサウナ状態です。ここまで暑いと、なんと蚊ですら飛べないほどとか。
地熱の影響で、まるで天然サウナ!?
驚くべきことに、ジブチは火山活動も盛んで地下からの地熱が地表をさらに温めています。
なんと過去には、71.5℃という驚異的な最高気温も記録したことがあるとか!こうした地熱の影響も、暑さに拍車をかけているんですね。まさに「天然サウナ」のような環境です。
ジブチはどんな国?
ジブチは、非常に小さな国ですが、その魅力と特徴が詰まった国でもあります。
面積は約23,200平方キロメートルと、日本の都道府県の中で最も近い面積を持つのは鳥取県です。鳥取県の面積は約20,450平方キロメートルで、ジブチと比べると少し小さいものの、サイズ感としてはとても近いと言えます。
イッテQ史上初、最高気温約67℃
この小さな国に、約100万人弱の人々が暮らしています。そのうちの約3分の2が首都ジブチ市に集中しており、ジブチの経済や文化の中心地となっています。
面積が小さいにもかかわらず、若い人口層が多いという特徴もあります。実際、人口の半分以上が20歳以下の若者たちです。
日本とは違って若者が多い国なんだね!
ジブチの平均寿命
ジブチでは、平均寿命が男性で65.5歳、女性で69.8歳というデータがあります。
新生児の死亡率は1000人出産あたり47.2で、これは日本の1未満とは大きな差があります。
妊産婦死亡率も10万人あたり248で、日本の5人と比べるとかなり高い数値です。こうしたデータは、ジブチの医療環境が非常に厳しいことを物語っています。
ジブチでは医療従事者が圧倒的に足りていないらしい
ジブチの新生児の死亡率の高さには驚いてしまったわ
こんなに暑いジブチに人が住む理由とは?
このように「世界一暑い国」とも呼ばれるジブチ。気温が70度に達した記録もあり、年間の平均気温は30度を超えるほど!「なぜこんな過酷な場所に人が住んでいるの?」と疑問に思う方も多いはずです。
でも実は、この暑さの中でも多くの人がジブチで生活する理由がちゃんとあるんです。その理由は、ズバリ『地の利」にあります!
世界が注目する「経済の交差点」
ジブチは、紅海とアデン湾が交わる場所に位置していて、まるで「経済の交差点」みたいな存在です。
(出典:hokkoku)
ここを通る船は、アジアからヨーロッパ、アフリカと、さまざまな商品を運ぶ重要な役割を果たしています。世界の物流が行き交う場所だからこそ、港の利用料や税収がジブチの経済をがっちり支えているんです!
ビジネスチャンスが広がる自由貿易地域
ジブチには「自由貿易地域」という、関税がかからずビジネスがしやすい特別なエリアも設けられています。
ここに倉庫や工場を設ける企業が増え、ますますビジネスが活発に!新しい雇用も生まれ、ジブチの経済をしっかりと支えています。
人々を支える港の仕事
ジブチの港では、石油や食品、日用品に至るまで、さまざまな商品が行き交います。港で働く人々は荷物の積み替えやメンテナンスを行い、それが家族を支える収入源にもなっています。
この港のおかげで、ジブチの人々は暑さを乗り越えながらも暮らしていけるのですね。
ジブチのアッサル湖
ジブチにあるアッサル湖は、地球上でもっとも低い湖の一つとして知られ、海抜マイナス155メートルの位置にあります。
アッサル湖は、イッテQでロッチ中岡さんがバランスボールで1回転にチャレンジした巨大塩湖ですね!
この湖は単なる自然の一部ではなく、非常に高い塩分濃度のおかげで水が蒸発しにくく、干上がることのない特別な存在です。地形と湖の特性が生み出す「奇跡の湖」ともいえます。
アッサル塩で生計を立てる人々
アッサル湖で得られる塩は、村人たちにとって貴重な生活の糧です。毎朝、モハメッド一家や村人たちはラクダと共に湖へ向かい、湖底から塩を掘り出します。
アッサルの塩、別名「パール塩」(出典:order-cheese)
この塩は彼らの収入源であり、エチオピアまで運んで売ることで生活費を稼いでいます。灼熱の中での重労働ですが、このアッサル塩があるからこそ、過酷な環境でも人々は生き抜くことができるのです。
アッサルの塩(出典:TBS)
アッサルの塩は地元住人にとって重要な収入源なんだね
アッサル塩を市場で売って生計を立てている人々がいるのね
塩の採掘や販売は、一部の人々にとって重要な収入源となっています。特に、アッサル湖周辺に住む人々は、伝統的な方法で塩を採掘し、それを市場で販売することで生計を立てている場合もあります。
まとめ
ジブチ共和国が「世界一暑い国」と呼ばれる理由は?
ジブチ共和国は、過去に最高気温71度を記録したことがある、世界で最も暑い国の一つです。
その理由は、赤道に近い地理的条件と、アフリカ大陸で最も低いアッサル湖周辺の盆地地形にあります。さらに、乾燥した強風やほとんど雨が降らない気候が、暑さを一層厳しくしています。
最高気温70度でも人が住む理由とは?
それでもジブチに人々が住み続ける理由は、港や貿易といった重要な産業が地域経済を支えているからです。
ジブチの港は、世界中の船が行き交う重要な貿易拠点となっており、商業活動が盛んです。また、アッサル湖での塩採取など、地元の産業が住民の生活を支えています。
ジブチの極限の暑さにもかかわらず、人々が住み続けるのは、貿易や港湾業務などの産業が生活の基盤を支えているからなんだね。
今回は、11月3日放送の「イッテQ」で、ロッチの中岡さんが番組のロケで訪れたアフリカのジブチ共和国について取り上げました。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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