在宅ホスピス医・内藤いづみさんが3月15日(金)20:00「あしたも晴れ!人生レシピ」にアンコール放送として出演されます。
内藤いづみさんは在宅診療医師としてこれまで4000人もの人を看取ってきました。
多くの人の命に寄り添い、患者の望む最期の瞬間を見つめてきた看取りの医者 内藤いづみさん。
彼女が提唱する「死ぬときに後悔しない生き方」とはどのようなものなのでしょう。
悔いなく生き、そして死ぬために必要なこととは?
一緒に考えてみましょう。
まずは、内藤いづみさんについてご存じない方のためにプロフィールから。
内藤いづみってどんな人?
内藤いづみプロフィール
内藤 いづみ(ないとう いづみ)
1956(昭和31年)生まれ。 山梨県出身
福島県立医大卒業後、東京女子医大学等に勤務
1986年(昭和61年)からイギリスのプリンス・オブ・ウェールズ・ホスピスで研修を受ける
1995年(平成7年)ふじ内科クリニック開業
画像元:ふじ内科クリニックホームページ
在宅ホスピス医になるきっかけとは?
いづみさんがまだ若い研修医だった時、積極的な治療から見放された末期がん患者が孤独に死を迎える姿、日本の医療の現実に疑問を抱いたようです。
その後、英国人の夫と結婚。夫の故郷英国スコットランドで、いづみさんはボランティアの医師として、ホスピスで研修を受け続けました。
そこで目の当たりにしたのは、日本の医療の現場で末期がん患者が病院のベッドで寝たきりになるのとは違い、スペシャリストナースや地域のボランティアの支援を受けながら、自宅で幸せな最期を過ごしている姿だったといいます。
この経験を通して目指す医療に出会うことができ、日本の医療現場で活躍したいという思いが日に日に強まったそうです。
その後、英国で学んだホスピスを日本にも広めるために一家で日本へ帰国。
1995年に山梨県甲府市にふじ内科クリニックを開業し、以後、在宅ホスピス医として「その人らしい命の最期」を支え続けています。
内藤いづみ 著書
いづみさんは本も多数執筆されています。
・死ぬときに後悔しない生き方(総合法令出版)
・ホスピス 最期の輝きのために(オフィス エム)
・最高の一日、最良の最期(佼成出版)
などなど・・・
みなさんは「死ぬときに後悔しない生き方」をしたいですか。
もちろん誰だって、後悔しない人生を送りたいですよね。
では次からは、死ぬときに後悔しない生き方とは何か?
後悔のない人生を送るには具体的にどうしたらいいか、一緒に見ていきましょう。
死ぬときに後悔しない生き方とは?
後悔しない生き方、の前にまず、
人は死ぬとき、どのようなこと後悔するのか
を先に見ていきましょう。
多くの人死ぬときに後悔することとは
1)もっと自分の夢や目標を追求すればよかった
例えば、自分の本当にやりたかったことを後回しにしたり、恐れや他人の意見に振り回されて自分らしく生きられなかったことへの後悔です。
2)もっと家族や友人と一緒に過ごせばよかった
家族や友人とのコミュニケーションを大切にしなかったことや、他人に対して思いやりや感謝の気持ちを示さなかったことへの後悔です。
3)もっと仕事よりも家族・趣味を優先すればよかった
仕事に没頭しすぎて家族と十分な時間過ごせなかった、本当に自分がしたかったこと・夢を追いかけなかったことへの後悔です。
以上を踏まえると、
死ぬときに後悔しないためには、
「自分の夢や目標を追求し、大切な人ともっと一緒に過ごして、仕事よりも家族・趣味を優先する」
ことが大事、ということになりますね。
では、次にどうしたらいいのか具体的に見ていきましょう。
死ぬときに後悔しない生き方を送るためにすることとは
1)死ぬときに後悔しない生き方を送るために、自分の夢や目標を追求する
・具体的な目標を設定する
・計画を立てる
・実行、継続する
・ポジティブでいる
「ポジティブでいる」とうのはなかなか難しいですよね。
困難や失敗に直面すると挫折しそうになったり諦めたくなったりしますよね。
この困難を乗り越えるための柔軟性と前向きな姿勢を保つことが、夢を追求するためには欠かせないですね。
2)死ぬときに後悔しない生き方を送るために、大切な人との時間を大切する
・積極的なコミュニケーションを心がける
・質の高い時間を過ごす
「あ・うん」の呼吸、「空気を読む」という言葉もありますが、やはり、自分の気持ちは言葉にしないと相手には伝わらないものです。
日ごろから、感謝の言葉や励ましの言葉を伝えたり、日々のささいな出来事を家族や友人と共有して、もっと積極的にコミュニケーションをとることを心がけるといいですね。
時にはスマートフォンやパソコンの電源を切って、大切な人と一緒に過ごすかけがいのない時間を楽みましょう。
3)死ぬときに後悔しない生き方を送るために、仕事よりも家族・趣味を優先する
・仕事とプライベートのバランスを保つ
・自分の中の優先順位を設定する
仕事が忙しいからといって、仕事とプライベートのバランスが崩れると、家族や趣味に充てる時間が減ってしまいます。
ここは意識的に、家族・趣味に充てるとの時間を確保したいものです。
たしかに、仕事を優先すべき時もありますが、後悔しない人生を送るために、家族や趣味が最優先であることを普段から心に留めて行動してみませんか。
死ぬときに後悔しない生き方を送るためには
大切な人々と過ごす幸せな時間を作り、
家族や友人との笑顔あふれる時間や
共に過ごす温かいひとときを
できるだけたくさん感じることが不可欠ですね。
死はどう生きたいかの結果そのもの
内藤いづみさんは言います。「死はどう生きたいかの結果そのもの」
人生は一度きりです!
・最期をどのように過ごしたいか?
・どの場所で、誰と一緒に過ごしたいか?
・どのような気持ちで過ごしたいか?
一旦立ち止まり、これらのことを自分に向けて問いかけることは、後悔のない人生を送るために必要ですね。
そして、大切な人々と過ごす幸せな時間を作り、家族や友人との笑顔あふれる時間、共に過ごす温かいひとときをできるだけたくさん感じたいですね。
内藤いづみさんからのメッセージ
最後に著書「死ぬときに後悔しない生き方」に込められたいづみさんからのメッセージを紹介して今回は終わりにしたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
・死にゆくことを考えることは生き方を考えること
・生きている今に感謝することでより人生を充実させることにつながる
・自分らしく 死にゆくことを考えることで今の瞬間を大事にし人生をより良いものにできる
2019年1月31日、山梨日日新聞に掲載されたインタビュー記事より
出典元:ふじ内科クリニック
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