6月10日(月)19:00帰れマンデー見っけ隊!!は「海なし秘境でお寿司屋さんを探す旅 世界遺産・忍野八海〜河口湖 編」と題して放送されます。
今回の「帰れマンデー見っけ隊!!」は河口湖世界遺産エリアの秘境で寿司の名店を探した後、ゴールの「謎の巨大な門」を目指す旅のようです。
このブログではこの旅のゴール「謎の巨大な門」に注目してみました。
山の中なのになぜか外国人が殺到する「謎の巨大な門」とは一体どのような門なのでしょう?
場所は?人気の秘密は?
河口湖世界遺産エリアにあるこの「謎の巨大な門」のことが気になったのでいろいろ調べてみました。いっしょに見ていきましょう。
「帰れマンデー見っけ隊!!」で放送された謎の巨大な門の名前は?
まず最初に結論です。
6月10日放送の「帰れマンデー見っけ隊!!」で放送された河口湖周辺にある巨大な門の名前は
久保田一竹美術館(くぼたいっちくびじゅつかん)
です。
このブログではこの久保田一竹美術館の歴史や見どころ、アクセス情報まで、すべてを網羅。
神秘的な「謎の巨大な門」の魅力を一緒に探っていきましょう!
久保田一竹美術館とは
久保田一竹美術館(くぼたいっちくびじゅつかん)は、染色技法を確立した久保田一竹が設立した美術館です。自然とアートが調和するこの美術館は、フランスのミシュランガイドで三つ星を獲得するなど、国際的に高い評価を受けています。
富士山麓の河口湖畔から緩やかな坂を10分ほど登ると、荘厳な門が現れます。
これは、「一竹辻が花」という独自の染色技法で世界を驚かせた久保田一竹が設立した美術館の入り口です。
久保田一竹美術館の正門は、インドの古城で使われていた木彫りの扉を再利用して作られています。
正門はインドの古城の扉を再利用しているんだね
インド?なるほど、だから謎の巨大門、という印象を受けるのはそのせいね
この久保田一竹美術館には天才染色作家・久保田一竹が制作した華麗な着物や、各国から収集したアート作品が展示されています。
久保田一竹美術館の歴史
久保田一竹の略歴
画像:NHKアーカイブスより
久保田 一竹(くぼた いっちく)
1917~2003(没86歳)
昭和から平成にかけて活躍した染色工芸家。
生涯をかけて辻が花染めの復刻に尽力し、一竹辻が花を完成させた。
美術館の設立とロケーション
久保田一竹美術館は、独自の染色技法「一竹辻が花」で世界を驚かせた久保田一竹が設立した美術館です。
赤松の自然林に囲まれ、富士山と河口湖を望む絶好の場所にあります。
「本館」は1994年10月に、「新館」は1997年7月に開館しました。
一竹辻が花の技法
久保田一竹の「一竹辻が花」は、遠くから見ると一色に見えますが、近くで見ると豊かな濃淡と立体感がある独特な作品です。
この技法は、一竹が20年以上かけて探求し確立したものです。
一竹が「辻が花」に魅了されたのは20歳の時で、上野の博物館で「辻が花」染めの小裂を見たことがきっかけでした。
辻が花の歴史
「辻が花」は室町時代に生まれた技法で、絞り染めに絵や刺しゅう、金箔などを加える豪華な染色法です。戦国武将たちに愛されましたが、江戸時代には友禅染が普及し、「辻が花」を継ぐ職人は途絶えました。
一竹の挑戦と成功
久保田一竹は「辻が花」の復元を夢見ていましたが、戦後の28歳から6年間、シベリアで抑留されました。帰国後、40歳で「辻が花」に人生を捧げる決意をし、試行錯誤の末に60歳で初の個展を開きました。
無名だった一竹は一躍「一竹辻が花」ブームを巻き起こし、その人気は海外にも広がりました。
1990年にはフランス芸術文化勲章シュヴァリエを受章し、1995年にはスミソニアン博物館で個展を開くなど、その名声は世界的なものとなりました。
久保田一竹美術館の見どころ
異国情緒漂う建築物
久保田一竹美術館は、その美しい着物だけでなく、異国情緒漂う建築でも注目を集めています。
- 富士山をイメージしたピラミッド型の本館
- ガウディー建築にインスパイアされた新館
- 京都の庭師、北山安夫氏によって造られた緻密な計算の上で形成された庭園
画像:NAVITIME Travelより
富士山をイメージしたというピラミッド型の本館
一竹美術館は、建物と庭園、そして美術品が見事に調和し、ミシュランでも三つ星を獲得した美術館として、その魅力は計り知れません。
画像:FUJI_NOTEより
新館は、琉球石灰岩を積み上げた回廊を特徴とし、そのデザインはガウディへのオマージュとなっています。
久保田一竹美術館は、斬新で無国籍な建築と、四季折々の自然が楽しめる庭や散策路を提供します。これらの要素はすべて、久保田一竹のアートワークとして融合されています。
画像:my旅しずおかより
美術品内の庭園では四季折々の自然が楽しめます。
ギャラリー蜻蛉玉(とんぼだま)
久保田一竹美術館の新館内部には、久保田一竹が収集したガラス玉に色模様を施した蜻蛉玉(とんぼだま)のギャラリーがあります。
このギャラリーでは、彼の情熱が込められた蜻蛉玉の美しさと芸術性が堪能できます。
久保田一竹が幼い日に魅了された紀元前より続く蜻蛉玉は、美術館内で特別な位置を占めており、彼が一生をかけて世界中から集めたコレクションは、訪れる人々の目を楽しませています。
画像:FUJI_NOTEより
新館の2Fにある蜻蛉玉ギャラリー
茶房「一竹庵」(カフェ)
茶房「一竹庵」は、美しい空間が特徴的で、かつて一竹がゲストルームとして使用していました。
美しい空間が特徴的なこの「一竹庵」がその後、茶房として再利用されているのは、なんとも趣があります。
ここでは、お抹茶とお菓子が楽しめます。京都宇治産のお薄を、ほのかな甘さが上品な味噌せんべいや、富士山の形をした可愛らしい落雁とともに味わえます。
また、季節の上生菓子が付いたセットや、着物が焼印されたどら焼きのセットも用意されています。
さらに、この茶房「一竹庵」は、見学だけでも楽しむことができます。
画像:nippon.comより
庭の滝を見ながら抹茶と上生菓子が味わえる茶房
・抹茶(お干菓子付き)1,000円
・季節の和菓子セット1,300円
・Kimono栗入りどら焼きセット1,300円
久保田一竹美術館へのアクセス・料金など
〇所在地
山梨県富士河口湖町河口2255
〇電話
0555-76-8811
〇開館時間
- 4月〜11月:9:30〜17:30(入館は閉館の30分前まで)
- 12月〜3月:10:00〜16:30(入館は閉館の30分前まで)
〇休館日
- 4月〜11月:毎週火曜日
- 12月26〜29日
- その他特に定める日(祝日の火曜日および1月の第1火曜日は開館)
- 10月・11月は無休です。
〇アクセス
●公共交通機関を利用
JR東海道新幹線「富士」駅から富士急バス「富士吉田」行きに約105分乗車。
JR「三島」駅から同じく富士急バス「富士吉田」行きに約120分乗車。
JR「御殿場」駅から同じく富士急バス「富士吉田」行きに約70分乗車。
JR「甲府」駅から同じく富士急バス「富士吉田」行きに約80分乗車。
●河口湖駅から
「河口湖」駅からタクシーで約15分、または周遊レトロバスに約25分乗車、「久保田一竹美術館前」下車。
●自家用車を利用
- 中央自動車道「大月JCT」から河口湖線を車で約15分。
- 「河口湖I.C.」から国道137号線を車で約15分。
まとめ
〇6月10日(月)夜7時放送、「帰れマンデー見っけ隊!」で紹介されたゴール「謎の巨大門」は久保田一竹美術館(くぼたいっちくびじゅつかん)。
〇久保田一竹美術館とは
- 久保田一竹美術館は、染色技法の革新者である久保田一竹によって設立された。
- 自然と芸術が調和するこの美術館は、国際的に高い評価を受け、フランスのミシュランガイドで三つ星を獲得している。
- 美術館には、久保田一竹が制作した華麗な着物や、世界各国から収集されたアート作品が展示されている。
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