長与千種はライオネス飛鳥との不仲と確執が理由で引退?「極悪女王」にない真実とは?

極悪女王
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80年代、クラッシュギャルズの試合は常に満員御礼で、テレビ出演や音楽活動も行い、社会現象となりました(画像:ダンプ松本公式ブログ)

今回は、1980年代の女子プロレスで日本中を熱狂させたクラッシュギャルズ・長与千種の引退に迫り、その理由として語られるライオネス飛鳥との不仲や確執について掘り下げていきたいと思います。

ライオネス飛鳥との不仲と確執

伝説のコンビ、クラッシュギャルズ

1980年代、クラッシュギャルズは全日本女子プロレスで一大ブームを巻き起こし、一世を風靡した伝説のコンビです。

クラッシュギャルズのデビューシングル:炎の聖書(バイブル)は約20万枚も売れる大ヒット!(出典:auctions)

長与千種とライオネス飛鳥は、リング上でのパフォーマンスだけでなく、ヒット曲も連発し、エンターテインメント界でもその存在感を強めていました。しかし、そんな華やかな活躍の裏で、二人の関係には少しずつ亀裂が生じていったのです。

2023年10月、クラッシュ・ギャルズ結成40周年ライブで「炎の聖書」熱唱する、クラッシュ・ギャルズと剛力彩芽・唐田えりか・ゆりやんの5人(出典:スポーツ報知)

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人気の陰に潜む嫉妬

1983年の結成当初はリング外でも仲が良かった長与千種とライオネス飛鳥二人でしたが、クラッシュ・ギャルズの人気が急上昇するにつれ、次第に長与千種の人気だけが上昇するようになりました。

1985年08月21日発売の4枚目のシングルレコード「東京爆発娘!」。この頃には長与さんの人気が飛鳥さんを上回っており、二人の不仲は始まっていました(出典:aucfan)

この状況に、ライオネス飛鳥は劣等感や嫉妬心、いらだちを抱くようになり、やがて二人の関係に微妙な亀裂が生じていきました。

プロレスラーとしての目標をほぼ達成していた二人にとって、「やるべきことはやり尽くした」という感覚が、この関係をさらに複雑にしてました。

飛鳥の芸能活動休止宣言

1985年5月13日、ライオネス飛鳥は横浜文化体育館での試合後、突然「芸能活動を休止する」と発表しました。

この決断は、彼女が精神的に追い詰められていた時期に行われ、誰にも相談せずに独断で決めたものでした。

歌手・クラッシュギャルズ。1984~1985年の頃。当時はチェッカーズ全盛時代。衣装はチェッカーズを意識しているようです。こういう点も飛鳥さんにとっては不本意なことだったのかもしれません。(出典:東スポWEB)

ライリー
ライリー

飛鳥さんは、芸能活動ではなく、本業のプロレスのほうに重点を置きたかったんだね

飛鳥自身は後に、「千種に置いて行かれたように感じ、恨んだこともあった」と語っています。この発表により、二人の間にはさらに深い溝が生まれました。

モーリー
モーリー

一方、千種さんは「芸能活動もプロレスの一環」と捉えていたようね

深まる千種と飛鳥の溝

飛鳥の一方的な芸能活動休止宣言により、クラッシュギャルズは活動を一時停止。この出来事をきっかけに、二人の間にはますます距離が生まれ、ほとんど話さなくなる時期もありました。

飛鳥の心には深い葛藤があり、その背景には、長与との関係の亀裂が大きく影響していました。こうしてクラッシュギャルズの活動は事実上停止し、長与千種もまたプロレスへの情熱を失い始めていたのです。

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25歳定年制

1980年代の全日本女子プロレスには、「25歳定年制」という独特なルールが存在していました。このルールにより、女子選手たちは25歳になると引退を余儀なくされ、長与千種も例外ではありませんでした。

ライリー
ライリー

25歳定年制は若手育成のためと言われていたけど、長与千種さんの立場からすると納得できるものじゃなかったよね。

運営側からの圧力

人気絶頂期だった長与千種も、徐々に全女側からの圧力を感じるようになります。「次のシリーズから、長与千種のポスターの扱いが小さくなる」といった露骨なサインを受け取り、長与千種は「もう若手の踏み台にされるのか…」と感じ始めました。

さらに、当時の全女のプロレスラーたちはファンの熱狂に応える一方で、給料は決して十分ではなかったことも、長与千種さんが引退を決意する要因の一つとなりました。

長与千種・当時の年収は?
意外と少ない?!

長与千種「最高時で年俸3000~4000万円ぐらいしかなかった」(出典:2014年12月25日 東スポWEB)

ライリー
ライリー

1つの試合で全女は何億も売り上げることもあったのに、さすがにこの年収は低すぎる

モーリー
モーリー

しかも最高で年収4000万でしょ?あんなに全女の売り上げに貢献したのに、これはひどい扱いよね

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神取忍との対戦拒否

長与千種さんは、当時ジャパン女子プロレスのエースとして注目されていた神取忍さんとの対戦を熱望していました。

ライリー
ライリー

当時のジャパン女子プロレスには、現役復帰したジャッキー佐藤さんもいるしね!そのジャパン女子と全女の長与千種が対戦したら、絶対盛り上がるよね!

モーリー
モーリー

ジャッキー佐藤さん。あのダンプ松本もジャッキー佐藤に憧れてプロレスラーになったのよね!(出典:auctions)

特に1987年10月29日の大田区体育館大会で、神取忍さんが長与千種さんに挑戦を表明した際、長与千種さんはこの試合を実現させたいと強く望んでいたのです。神取忍さんは新たな挑戦として、非常に魅力的な相手でした。

実際、この時すでにデビル雅美とダンプ松本が引退を表明していて、全女は衰退の一途を辿っていました。

当時、ポスト・クラッシュとされていたのはJBエンジェルス(山崎五紀と立野記代の組)。彼女たちはアスリートとして才能は抜け出ていましたが、対戦相手がいなくて伸び悩んでいたのです。

長与千種さんは「今こそ対抗戦が必要だ」と確信していました

モーリー
モーリー
ジャッキー佐藤vs神取忍 伝説のケンカマッチ 

(画像:週刊プロレス)

Netflix「極悪女王」劇中でダンプ松本が読んでいた雑誌にあった、神取しのぶに叩きのめされるジャッキー佐藤さん。見ていてつらくなるわね。

運営側の拒否

しかし、全女の経営側は、この対戦が全女にとってメリットが少ないと判断し、神取忍との対戦を拒否しました。長与さんにとって、この決定は大きな失望でした。

プロレスに新たな風を吹き込むはずの試合が実現しなかったことで、長与さんは次第にプロレスへの情熱を失っていきました。

ライリー
ライリー

放映権や興行権の問題、ジャパン女子プロレスとのギャラや収入の配当分量、グッズ売上など、いろいろな細かい問題があったとしても、あの時こそ対抗戦をやるべきだったんだ

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会社への反発

さらに、全日本女子プロレスの運営側が、クラッシュギャルズの人気が下降傾向にあると判断し、「クラッシュギャルズ・解散試合」を企画。これに対して、長与千種さんは強い反発を抱きました。

解散試合をすれば、コンビが完全に消滅してしまうという恐れから、長与千種は「一人で引退を決意し、クラッシュギャルズの解散を阻止しよう」と考えるようになりました。

ライリー
ライリー

クラッシュギャルズの「解散試合」=「解散決定」だものね

モーリー
モーリー

クラッシュギャルズの解散を全女の勝手で決められるのは納得がいかなかったのね

一方的な引退発表とその後

そして1989年2月、長与千種は引退を決断します。これは、運営が「さよならクラッシュギャルズ」と銘打ったシリーズを組んで、日本全国で利益を上げようとする姿勢に対しての強い反発からでした。

長与千種は、「冗談じゃない!そんな計画には乗らない!」という思いで、独自に引退の道を選んだのです。

ライリー
ライリー

まともに全女に「辞めたい」と伝えても、長与さんは辞めさせてもらえないと思ったから、「どうしたら辞められるかな」と考えて「結婚するので辞めます」と全女の五男・松永俊国(専務)に嘘をついたんだって。

モーリー
モーリー

結婚か!それは名案ね。でも何で五男の松永俊国さん?

ライリー
ライリー

四男の松永国松(副社長)だと、「何でそんなことを?」ってしつこく理由を聞かれたり、説得されたりする恐れがあったからなんだ。一方、五男の松永俊国(専務)は「わかった」とすんなり了承してくれる性格。千種さんはその点をしっかり把握していたんだよ。

ライリー
ライリー

全女の五男:松永俊国役は斎藤工さんだね

五男の松永俊国(演:斎藤工)(出典:Netflix)

全女・松永兄弟誰が誰?
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長与千種の引退試合

こうして長与千種さんの引退試合は1989年5月6日に横浜アリーナで行われ、多くのファンがその最後の姿を見届けました。この日の大会では、長与千種さんはライオネス飛鳥と組み、北斗晶&西脇充子と激闘を繰り広げました。

長与千種&ライオネス飛鳥の対戦相手の北斗晶(当時22歳)(出典:YouTube)

試合では、西脇選手からパワーボムでフォールを奪った後、急遽、堀田祐美子&みなみ鈴香戦、JBエンジェルスの立野記代&山崎五紀戦、さらにブル中野戦や小倉由美戦、そしてライオネス飛鳥戦が行われました。

最後まで強い!クラッシュギャルズ。レフリーはジミー加山。松永兄弟・四男の松永国松副社長です!(出典:YouTube)

試合の最後には、長与さんがマイクを持ち、「プロレスラーになれて本当によかった。プロレスが大好きです。今度またこの世に生まれてきたら、またプロレスがやりたいです」と語り、多くのファンの心を打ちました。

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まとめ

あれから月日が経ち、今ではこの頃のように仲良しの関係に戻っているとのこと(画像:ダンプ松本公式ブログ)

長与千種さんの引退には、ライオネス飛鳥さんとの不仲や確執など、いくつもの理由が重なっていました。

ライオネス飛鳥との不仲と確執
クラッシュギャルズが絶頂期だった頃、千種さんと飛鳥さんの間には嫉妬や劣等感が生まれ、関係が悪化しました。この関係の悪化は、千種さんのプロレスへの情熱にも影響を与えました。

会社への反発
全女の経営陣である松永兄弟が、クラッシュギャルズの人気低下を理由に「解散試合」を企画。これに対して千種さんは強く反発し、「自分の引退でクラッシュを守る」と決意しました。

神取忍との対戦を拒否された失望
さらに、千種さんが熱望していた神取忍さんとの対戦が、運営に拒否されたことも、大きな失望につながりました。これが長与さんのプロレスへの情熱を冷ます要因の一つになりました。

今回は、Netflix「極悪女王」大ヒットにちなみ、長与千種さんの引退理由とライオネス飛鳥さ最後までお読みくださり、ありがとうございました。

「極悪女王」の視聴と併せてお楽しみいただけたら幸いです。最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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