樋口黎決勝進出のインタビューしない理由は減量!50gオーバーで失格の過去も!

パリオリンピック

準決勝でインドのアマン・アマン選手に圧勝した樋口黎選手

2024年パリオリンピックのレスリング男子フリースタイル57キロ級で、日本代表の樋口黎選手(ひぐち れい)が見事に準決勝でインドのアマン・アマン選手に圧勝し、決勝進出を果たしました。

しかし、多くのファンが期待していた試合後のインタビューが行われなかったことに気づいた方もいるのではないでしょうか?

樋口黎選手がインタビューを断ったのはなぜ?

準決勝に勝ち、メダル獲得が決定した樋口黎選手

試合後すぐに樋口選手はインタビューを受ける予定でしたが、急遽コーチの判断でこれを断ることになりました。

なぜこのような決断が下されたのでしょうか?

その理由は、樋口黎選手が翌日の決勝戦に向けた厳しい減量を行う必要があったからです。

試合直後から体重調整に専念するため、インタビューに時間を割く余裕がなかったのです。

ライリー
ライリー

え、でもインタビューなんて10分間くらいしかかからないよね

モーリー
モーリー

普通は、決勝進出を決めたらうれしくてインタビューを受けたくなるんじゃないかしら?

インタビューを断った背景にある過去の辛い経験

樋口黎選手が今回のパリ大会で準決勝後にインタビューを断った背景には、過去の苦い経験が深く関わっています。

それは、彼のキャリアにおいて最も悔しい出来事の一つであり、現在の彼の決意を強く支えているものです。

それはどのような辛い経験だったのでしょう。詳しく見ていきましょう。

東京五輪での落選

実は、樋口黎選手は2021年の東京オリンピックに出場していません

その理由は、2021年4月に行われたアジア予選で、体重制限をわずか50グラム超過してしまい、失格となったことが大きく影響しています。

もし樋口選手がこの予選で上位2位以内に入っていれば、東京五輪の代表に選ばれるはずでした。

ライリー
ライリー

樋口選手は2016年のリオデジャネイロ五輪で銀メダルを獲得したよね

モーリー
モーリー

リオ大会に続き、東京大会でもメダルが期待されていたから、この失格は彼にとってもファンにとってもショックだったわ

予選の日、出発前に体重を計測した時は問題ありませんでしたが、会場に到着して再度計測すると、なんと250グラムオーバーしていたのです。

規定の30分以内に必死に体重を落としましたが、あと50グラムがどうしても落ちず、残念ながら失格となってしまいました。

その時のインタビューで、樋口選手は涙をこらえながらこう語っています。

食生活、運動量、カロリーなどすべてに注意を払ってきました。全力で、一切の妥協なくやってきたけれども、この50グラムは極限の状態でどうしても落とせませんでした

この悔しい体験が、今回のインタビューを断った大きな理由です。

樋口選手にとって、あの50グラムオーバーによる失格はキャリアにおける最大の挫折であり、同じ過ちを二度と繰り返さないという強い決意が彼の行動を決定づけているのです。

ライリー
ライリー

そうか、50グラムのオーバーで失格した過去があったんだね

モーリー
モーリー

それなら、インタビューよりも減量が優先されるのも納得だわ

ライリー
ライリー

確かに、あの悔しさを二度と味わいたくないよね

また樋口選手は、

過去に計量で失敗したのは学生のときに一回だけ。海外では初めてです。

と、インタビューでこのようにも語っていて、普段から非常にストイックに体重管理をしている彼の姿勢が伝わるだけでなく、今回の失敗に対する悔しさを改めて感じ取れます。

海外メディアと櫻井翔キャスターにも応じず、金メダルへ集中

今回のパリ五輪の準決勝で勝利した後、樋口黎選手はその喜びに浸ることなく、「あと一つ、あと一つ」と自らに言い聞かせるようにつぶやき、すぐさまマット下へ向かいました。

その後、インタビューゾーンで待っていた海外メディアが彼にマイクを向けましたが、樋口選手は無言で通り過ぎました

さらにパリ五輪番組のメインキャスター櫻井翔さんから声をかけられた際も、「すみません」と一言だけ告げて足を止めることなく控室へと消えていきました。

ライリー
ライリー

海外メディアという、世界的に注目を集める場でのインタビューを樋口選手は断ったのか・・・

モーリー
モーリー

さらに、櫻井翔さんのインタビューも受けなかったのね

このことから、樋口黎選手が2024年のパリオリンピック金メダル獲得に全てをかけていることが伺えます。

決勝に向けてあと体重を2キロ落とす

樋口黎選手は翌日に控えた決勝戦での計量に向けて、湯本健一コーチに「あと体重を2キロ落とす必要がある」と言っています。

果たして1日で2キロも体重を落とすことなど可能なのでしょうか。

どうやって減量するのか

レスリングなどの競技で選手が体重を減らすためには、具体的には、以下のような方法が一般的です。

  1. 食事制限
    カロリー摂取を減らし、体重を減らす。
  2. 水分制限
    試合前に水分摂取を控え、体内の水分量を減らす。
  3. 運動
    有酸素運動やサウナなどで汗をかき、体重を減らす。

上記は一般的な減量法となります。
では、樋口黎選手自身は、これまでどのような減量をしてきたのでしょうか。

樋口黎選手の過酷な減量方法

樋口黎選手のレスリングキャリアの陰には過酷な減量がありました。
彼がどのようにして体重を落とし、どんな気持ちでその過程を乗り越えたのか、具体的に見てみましょう。

食事管理の徹底

2016年にリオオリンピックでの銀メダル獲得後は、これまで以上に食事内容を見直し、特に野菜をメインにした食生活に切り替えました。

以前はお菓子が好きで、特にマカロンを好んでいた樋口黎選手でしたが、好物のマカロンを断ち、厳しい節制を行いました。

スイーツ好きで「マカロン王子」と呼ばれていた20歳当時の樋口黎選手。
また、同時に極度の野菜嫌いの「偏食王」でもありました。

ボディビルダーから学んだ減量法

引き締まった美しいボディの樋口黎選手

樋口選手が参考にしたのは、ボディビルダーやフィジーク競技者たちの減量方法でした。

彼らの技術を取り入れることで、筋肉量を維持しつつ脂肪だけを効率よく落とすことが可能となったといいます。

  • ローファットとケトジェニックの組み合わせ
    彼はまず脂肪の摂取を抑えるローファットダイエットを実施し、それでも体重が落ちない場合は、糖質を制限し脂肪を多く摂取するケトジェニックダイエットに切り替えるという戦略を採用しました。
  • 炭水化物の調整
    試合前には、エネルギー源として炭水化物を摂取し、パフォーマンスを最大限に引き出すことを心掛けました。

減量は短距離走ではなく、長距離走のようなもの

と、樋口選手が語るように、このプロセスは一瞬で成果が出るものではなく、長期的な努力が必要です。

心拍数を上げすぎず、時間をかけてカロリーを消費するという方法で、持続的な減量を実現しました。

減量法はユーチューブで独学で学んだ

驚くべきことに、樋口選手は減量方法をユーチューブで独学で学んだといいます。

栄養士からは「バランスよく食べなさい」とアドバイスを受けていたものの

バランスのいい食事をしたからといって、痩せるわけではない

と、これまでの彼の減量体験から経験済みでした。

そこで、樋口選手はYouTubeでボディビルダーの減量方法を参考にしました。
そして、筋肉量を落とさずに脂肪を減らす技術を学び、自身の減量法を確立したのです。

樋口選手は

減量についてのコツもサラリと解説できるようになった

と語るほどに減量に詳しくなり、2021年のアジア予選での50グラムの体重オーバーによる失格経験を経て、2024年のパリオリンピックでは全てをかけています。

オリンピックの悔しさはオリンピックでしか返せない

と、2016年のリオオリンピックでは銀メダルに終わった無念を胸に、2024年のパリオリンピックでは悲願の金メダルを目指し彼の競技人生の全てをかけています。

血液抜きまで!レスリング選手の減量方法

さて、今回のパリ大会での女子レスリングのインドのビネシュ選手(29歳)の減量があまりにも過酷だとネット上で声が挙がっています。

レスリング女子50キロ級準決勝に勝ち、喜びをかみしめるインドのビネシュ・フォガト選手。まさかこの後、失格になるとは。


彼女の減量はどのように過酷だったのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

ビネシュ・フォガット選手の過酷な減量

ビネシュ・フォガト選手は東京五輪金メダリストの須崎優衣選手を破るという快挙を成し遂げ、本パリ五輪で決勝に進む予定でした。

ところが決勝戦前の計量でわずか150グラムの体重超過により失格となってしまいまったのです。

試合前夜、ビネシュ・フォガト選手は体重が戻ってしまったため、徹夜でランニングや自転車漕ぎ、サウナなどで体重を落とそうと必死に減量に挑みます。

さらに、ビネシュ・フォガト選手は、最終的には髪を切り、さらに血液を抜く行うという、過酷を極めた方法に頼ることになりました。それでも150グラムのオーバーを解消できず、結果として失格の判定を受けることになってしまいました。

ビネシュ・フォガット選手は、この過酷すぎる減量が原因で脱水症状に陥り、入院することになりました。

この過酷な減量は、彼女の身体に大きな負担をかけただけでなく、競技人生にも大きな影響を与えました。ビネシュ選手は8月8日、自身のSNSを通じて

今の私にはこれ以上の力はありません

とのメッセージを投稿し、レスリングからの引退を表明しています。

このように、トップアスリートでも減量は非常に難しい課題であり、身体と精神に大きな負担をかけるものです。特に、このビネシュ選手の過酷な現実は、減量の過酷さとそのリスクを改めて浮き彫りにしています。

まとめ

今回は、レスリングの樋口黎選手がパリオリンピックで決勝進出を果たしながらも、インタビューを一切受けなかった理由について解説しました。

その理由が、減量に集中するためだったとは驚きでしたね。

樋口黎選手は、1996年1月28日生まれの28歳。
彼は、28歳まで現役を続けると公言しており、今回のパリオリンピックが引退を視野に入れた最後の大舞台となる可能性が高いです。

彼自身も

パリでは金メダルを獲らなければいけないと思っています。やっぱり、この競技が大好きでずっとやってきて、絶対に負けたくないというココロが強いですからね

と、その強い決意を語っています。

これまで数々の試練を乗り越え、努力を重ねてきた樋口選手。

彼のこの決意と強い信念は、多くのファンに感動を与えることでしょう。

パリの舞台で、彼が悲願の金メダルを手にする瞬間を、私たちも心から応援したいと思います。樋口黎選手、頑張れ!

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