神取忍さんといえば「ミスター女子プロレス」や「女子プロレス最強の男」として知られ、女子プロレス界でその強さと実力を誇る存在です。
しかし、彼女の経歴はプロレスにとどまらず、実は元国会議員で政治家としても活動していたことをご存じでしょうか？
この記事では、還暦を迎える神取忍さんの現在の活動や結婚、家族構成について調査し、さらに彼女が柔道家からプロレスに転身したきっかけや、神取忍さんが立ち上げた女子プロレス団体（LLPW-X）についても詳しくご紹介します。
神取忍の現在の活動
神取忍さんは、還暦を迎える現在もプロレス界を中心に精力的に活動を続けています。
女子プロレスラーとしてリングに立ちながら、LLPW-Xという女子プロレス団体の代表も務め、自ら団体の運営に関わっています。
「ミスター女子プロレス」神取忍さん（出典：LLPW-X）
また、YouTubeチャンネル「漢・神取忍チャンネル」では、試合では見せない一面や、トレーニングの様子、日常のVlogなどを配信し、ファンとの交流の場を提供しています。
現在も現役の女子プロレスラー
還暦を迎えた現在も、神取忍さんは現役の女子プロレスラーとしてリングに立ち続けています。
2024年10月30日に還暦の60歳を迎える神取忍さんですが、引退することなく現役を貫き、その強さと情熱は今も衰えることを知りません。
女子プロレス団体「LLPW-X」の代表としての顔
また、神取忍さんは女子プロレス団体「LLPW-X」の代表も務め、プロレス界の発展に貢献しています。
1992年に創設した「LLPW（Ladies Legend Pro-Wrestling）」は、2011年に「LLPW-X」として新たにスタート。この「X」には、プロレスと他の文化や要素をクロスさせるという意味が込められており、プロレスを通じて多様なエンターテインメントを提供することを目指しています。
経営者としての神取さんも、現役プロレスラーとしての顔に劣らず重要な役割を担っています。
「LLPW-X」の主力選手
井上貴子
- 生年月日：1969年11月7日（54歳）
- デビュー：1988年、全日本女子プロレスでデビュー
- LLPW-X所属：2023年11月21日にデビュー35周年イベントを開催
井上貴子（出典：週刊プロレス）
神取忍のプロフィール
2023年12月17日放送「有吉弘行＆田中将大のドリィィeeeeeームマッチ！」でダンプ松本さんと共演（出典：神取忍Instagram）
| 本名 | 神取 しのぶ かんどり しのぶ |
| 職業 | プロレスラー株式会社LLPW-X代表取締役社長 |
| 生年月日 | 1964年10月30日（2024年で60歳） |
| 出身地 | 神奈川県横浜市磯子区 |
| 身長 | 170㎝ |
| 体重 | 75㎏ |
| 中学校 | 横浜市立岡村中学校 |
| 高校 | 私立横浜学園高校 |
横浜市立岡村中学校出身の有名人には歌手の杉山清貴さんがいるよ
「ゆず」の北川悠仁さんと岩沢厚治さんも岡村中学校の卒業生よ
出身高校の横浜学園高校は2001年に男女共学になったけど、それまでは女子校だったんだよ
ということは、神取忍さんは女子校出身てことね！
神取忍は結婚してる？
神取忍さんは、結婚しておらず、結婚する予定もないようです。2024年3月のインタビューでは、結婚について以下のように語っています。
「ここまできたら、結婚とかもうないね。自分のエネルギーをプロレスとか会社経営などの仕事に費やしましたからね。一人の時間が染みついちゃって。
もし、パートナーをつくるなら、体育会系じゃない、面倒見たくなるような細くて繊細な人がいいですね」（出典：週刊女性prime）
この言葉からもわかるように、彼女はこれまで仕事やプロレスに情熱を注いできたため、結婚を考えることは少なかったようです。またこれからも一人の時間を大切にする姿勢がうかがわれます。
「守ってあげたくなるタイプ」の男性が好みなのかな？
セミヌード写真集！？
神取忍さんは2000年1月1日に写真集「physique」発売しています。
神取忍写真集「physique」（出典：Amazon）
彫刻のように鍛え上げられた完璧な体！
一部では「セミヌード写真集」とも言われています（出典：Amazon）
写真集のレビューには「女性ボティビルターとは違う、ドキドキする程、素晴らしい肉体美」との声があったけど、本当ね！
神取忍写真集「physique」には女性らしいこんなショットも！（出典：Amazon）
神取忍の家族構成
神取忍さんは、6歳年上の姉、1歳年上の兄がいる三人姉兄の末っ子として生まれました。
父親は自営業の測量技師で、非常に厳格な性格だったと言われています。
子供時代、神取さんはイタズラをした際に、父親に麻袋に入れられてヒモで縛られ、公園に捨てられたこともあるほどでした。
その厳しい躾の中で育ちながらも、兄と一緒に男の子たちに混じって遊ぶことが多く、活発な子供時代を過ごしました。
中学3年生の時、父親のすすめで近所の町道場「協和道場」に通い始め、柔道を学び始めます。これが、後のプロレスキャリアの土台となる重要な一歩でした。
2024年1月、施設に入っているお母さんと（出典：神取忍Instagram）
残念ながら、2024年1月末に神取忍さんの姉が急逝しました。まだ66歳の若さでの突然の死に、神取さんは深い悲しみに沈みましたが、「私のことを叱ってくれたり、ずっと気にかけてくれていた姉」との思いを胸に、悲しみを乗り越えようとしています。
現在も「周囲に落ち込んだ姿を見せたくない」という思いから、気丈に前を向いているようです。
プロレスを始めたきっかけ
柔道での輝かしい実績
神取忍さんは、柔道で数々の実績を残した選手です。
1983年から全日本選抜柔道体重別選手権（66kg級）で3連覇、1984年の世界選手権では3位、福岡国際女子柔道選手権大会では2位という輝かしい成績を収めました。
まさに日本の女子柔道界を代表する選手として、1988年のソウルオリンピックを目指すことも視野に入れていました。
（出典：世界拳法会連盟）
モチベーションの低下と転機
しかし、ソウルオリンピックまでにはまだ3年という時間があり、その間に柔道へのモチベーションを保つのが難しいと感じていた神取さんは、オリンピック選考を待たずに柔道からの引退を決意します。
もし柔道を続けていたらオリンピック選手になった可能性もあったんだね
柔道仲間の一言がプロレスへの道を開く
プロレスに転向するきっかけは、神取忍さん自身だけでなく、周囲の影響も大きな要因でした。柔道関係者から「性格的にもプロ向きだから、プロレスに行けよ」と勧められたことがありましたが、当初はプロレスに対して否定的な見方をしていました。
柔道とは異なり、プロレスは「相手の技を受ける」ことが必要とされるため、神取さんは「自分には向いていない」と感じていたのです。
神取忍さんは最初はプロレスへの転向は消極的だったのね
思いがけない電話で転機が訪れる
ところが、柔道仲間が神取さんの知らないうちにジャパン女子プロレスという新団体に履歴書を送ってしまい、団体の社長から突然自宅に電話がかかってきたのです。
この電話がきっかけで団体側と面会することになり、そこで「アマチュア選手がメダルを取っても、それだけで食べていくのは難しい」といった現実的な話を聞かされました。
プロレス入りは友達が勝手に履歴書を送ったことがきっかけだったとは！
3年間プロレスをやってみようと決意
この話を受けて、神取忍さんは「3年間だけプロレスをやって、その後また新たな道に進もう」という考えを持つようになりました。
こうして、1986年に旗揚げされたジャパン女子プロレスに入門し、プロレスラーとしての新たなキャリアをスタートさせたのです。
1986年12月、デビューわずか4カ月でUWA女子世界シングル王座を獲得した神取忍（当時のリングネームは神取しのぶ）（出典：週刊プロレス）
神取忍さんはローラ・ゴンザレス選手を相手に、エビ固めでフォール勝ちを収めたんだ
当時は日本人として同王座に就いたのは全日本女子プロレスのジャガー横田に次いで２人目だったそうよ！
元国会議員で政治家だった過去
神取忍さんは女子プロレスラーとして名を馳せただけでなく、元国会議員で政治家としても活動した経歴があります。
ここからは彼女の政治家・国会議員時代について詳しく見ていきましょう。
参院選に立候補を表明した出馬会見（出典：asagei）
参院選出馬と年金未払い発言
2004年、第20回参議院議員通常選挙で、神取さんは自民党公認の候補として比例区から立候補しました。この際の出馬記者会見では、衝撃的な告白をしています。
彼女は「正直、年金は払っておりませんでした」と発言し、これが瞬く間に大きな話題となりました。
この発言は、選挙スタッフや関係者を驚かせ、激怒させるほどのインパクトを持っていました。
神取さん自身は「システムがわからなかった」と釈明し、未納分の年金については「過去2年分を後払いした」と説明しましたが、選挙戦ではかなりの逆風にさらされる結果となりました。
また、選挙期間中には、イラク問題について記者からの質問に「正直よく分かんないんだよね。ぶっちゃけ」と発言し、さらなる批判を呼びました。
繰り上げ当選と議員活動の始まり
選挙戦では落選したものの、2006年に竹中平蔵参議院議員が辞職したことにより、神取さんはまさかの繰り上げ当選を果たします。
これにより、参議院議員としての活動がスタートしましたが、初登院時の神取さんはまるで新人議員のような状態でした。
国会議員時代の神取忍さん（出典：朝日新聞デジタル）
国会議員の仕事の実情に関しては、神取さんは「誰も教えてくれない」と感じることが多かったようです。
彼女は
「途中からやってきた1年生議員なので、いろいろなフォローやレクチャーをしてもらえると思っていたが、誰も何も教えてくれない。
国会議員は国のことを考えるのが最優先で、遅れてきた1年生議員に構っている暇はない」
と語り、議員生活の過酷さを振り返っています。
政治活動の限界と挫折
議員としての活動中、神取さんは環境問題や災害支援などの分野で任命を受けましたが、政治の世界に馴染むことが難しく、思うような成果を上げることができませんでした。
結果的に、「税金ドロボー」と揶揄されることもあり、厳しい批判にさらされました。
2010年の参院選では再度自民党から出馬しましたが、残念ながら再選を果たすことはできませんでした。
こうして政治家としての活動は、4年間で終わりを迎えることとなりました。
まとめ
神取忍の現在
神取忍さんは還暦を迎える2024年も現役の女子プロレスラーとして活躍し続けています。
自身が代表を務める「LLPW-X」の運営やYouTubeチャンネルの配信など、多岐にわたる活動を行っています。
結婚は？
神取忍さんは結婚しておらず、今後も結婚の予定はないと語っています。
自身のエネルギーをプロレスや仕事に費やしてきたことを理由にしています。
11月18日、東京ドームシティホールでの「神取忍還暦祭り」にダンプ松本さんも参戦！（出典：LLPW-X）
家族構成
両親である父と母と、6歳年上の姉、1歳年上の兄がいる三人姉兄の末っ子として育ちました。
残念ながら姉が2024年1月に急逝し、深い悲しみに包まれながらも前向きに活動を続けています。
プロレスを始めたきっかけ
神取忍さんは中学3年生の頃に柔道を始め、その後プロレス界に転身。
元々は柔道家としてソウルオリンピックを目指していましたが、モチベーションの低下を受けて、プロレスの道を選びました。
2005年、後楽園ホール大会で神取忍さんとダンプ松本さんとシングルマッチ（出典：ダンプ松本公式ブログ）
政治家だった過去
神取忍さんは2004年に自民党公認で参院選に出馬し、2006年には繰り上げ当選。
国会議員としての活動は実力不足に悩まされながらも、環境問題などに取り組みましたが、2010年の参院選で再選は果たせませんでした。
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