最近、ネットニュースで「小室圭さんと眞子さん夫妻の後見人がピンチ。5億円を騙し取られ、六本木のマンションが他人名義に」といった衝撃的な見出しを目にしました。
そもそも小室圭さんと眞子さん夫妻には本当に後見人がいるのでしょうか?
その後見人とは一体誰なのでしょう? さらに、なぜその後見人が5億円を騙し取られ、六本木のマンションが他人名義に変えられる詐欺にあってしまったのか、誰が騙したのか、さらにイセ食品の倒産・破産手続きをについても気になるところです。
2007年8月に「カンブリア宮殿」に出演した伊勢彦信・イセグループ元会長(出典:テレビ東京)
この記事では、小室夫妻の後見人とされる伊勢彦信氏(いせ ひこのぶ)について解説します。
小室圭さん・眞子さん夫妻との関係、伊勢彦信氏が経営していた「イセ食品」の破産理由、さらに、5億円を騙し取られ、六本木のマンションが知らぬ間に他人名義に変わってしまった経緯についても詳しく解説します。
さらには、その詐欺を仕組んだ人物についても言及します。
小室夫妻の後見人が詐欺に遭い、5億円と六本木のマンションが詐欺被害:事件の概要
報道によれば、小室圭さんと眞子さん夫婦の「後見人」である伊勢彦信氏(95歳)が、5億円もの詐欺被害に遭い、所有していた六本木の高級マンションが知らない間に他人名義に変わってしまったとのことです。
伊勢彦信氏は、かつて「イセ食品」(現・たまご&カンパニー)の創業者で、長年にわたり小室圭さん夫妻を支援してきた人物として知られています。
詐欺被害に遭った伊勢彦信氏が所有していた六本木のマンション(出典:アクセスジャーナルch)
事件の詳細としては、伊勢氏が裁判のために準備していた5億円が詐欺師に騙し取られ、さらには六本木の高級マンションが詐欺により他人の名義にされてしまったと報じられています。
小室夫妻に後見人は本当にいるのか?
では、小室圭さんと眞子さん夫妻には本当に「後見人」がいるのでしょうか?
実際のところ、小室圭さんと眞子さん夫妻に「後見人」がいるわけではありません。
7年前、婚約会見時の小室圭さんと眞子さん(2017年9月)(出典:yomiuri online)
伊勢彦信氏は「後見人」という法的な立場ではなく、夫妻を支援してきた友人やサポーターの一人です。
報道で「後見人」として言及されることもありますが、それは彼が夫妻に多岐にわたる支援を行っていることから、比喩的にそう表現されているに過ぎません。
後見人とはそもそも何か?
「後見人」とは、法的に判断能力が不十分な人(未成年者や成年被後見人)を保護・支援するために選ばれる人物です。後見人には主に次のような役割があります。
- 身上監護
生活や健康に関するサービスの選定や契約代行(例: 施設への入居手続きや医療サービスの手配など)。
- 財産管理
財産の管理や法的行為の代理(例: 預貯金の管理、不動産の売買、契約の締結や取消し)。
今回の件で言われている「後見人」は法的な意味ではなく、むしろ「支援者」という意味合いが強いよ
そうね。伊勢彦信氏は法的な後見人ではなく、小室圭さんと眞子さん夫妻の生活や活動をサポートしてきた友人や支援者の一人なのね
なぜ伊勢彦信氏は「後見人」と呼ばれているのか?
次に、伊勢彦信氏が具体的にどのように小室夫妻を支援してきたのか、見ていきましょう。
伊勢彦信氏(出典:日本食糧新聞)
伊勢彦信氏が提供した具体的な支援
伊勢彦信氏は、特に小室夫妻がニューヨークで新しい生活を始めるにあたり、住居選びや生活基盤の整備などをサポートしてきました。以下はその具体的な支援内容です。
ニューヨークでの生活サポート
伊勢氏は、夫妻がニューヨークに移住した際に、住居選びや生活基盤を整えるためのアドバイスを行いました。
さらに、ニューヨークの文化的なネットワークを広げるため、夫妻に影響力のある人々との交流をセッティングしました。例えば、ノーベル賞受賞者の真鍋淑郎氏や、元「ベニハナ」CEOの青木恵子氏との繋がりを築く手助けをしました。
これにより、小室夫妻がニューヨークでの生活をスムーズに進められるように支援したのです。
文化的な活動の支援
伊勢彦信氏の眞子さんへのメトロポリタン美術館でのポジション確保の支援
伊勢彦信氏は、美術品コレクターとしての広範な知識と人脈を活かし、眞子さんのニューヨークでの文化的な活動を支援してきました。
特に、眞子さんがメトロポリタン美術館(MET)でのインターンシップを行っていたことに関与し、ジョン・T・カーペンター氏という美術館の日本美術部門の責任者と直接つながりを持つなど、積極的なサポートを行っていたとされています。
2011年7月から、メトロポリタン美術館で学芸員として勤務しているジョン・T・カーペンター氏(出典:aaartsalliance)
伊勢氏は、一部では、眞子さんを日本美術部門の部長にしてほしいとカーペンター氏に頼んだとも言われ、彼女のニューヨークでのキャリアの道を整えようと努力していました。
美術館内での文化的な活動の場を提供し、眞子さんが現地の有力者や美術関係者とつながりを持つ手助けをすることで、ニューヨークでの生活基盤を支えていました。
眞子さんのメトロポリタン美術館での解説文とその後の変化
とはいえ、眞子さんのメトロポリタン美術館での活動が順風満帆だったわけではありません。
2022年2月、眞子さんは沖縄の画家・山田真山の掛け軸に関する解説文を執筆しましたが、この解説文を巡り、後に問題が生じました。
元皇族という立場や社会的背景が影響し、メトロポリタン美術館内で反感や不満を引き起こしたとされています。
特に、眞子さんの解説文が掲載されたことで、日本のマスコミからの取材がメトロポリタン美術館に殺到し、その結果カーペンター氏が不快感を抱くようになったと報じられています。
眞子さんが解説文を書いた山田真山の絵画(出典:週刊NY生活)
この不満が原因で、2023年12月下旬には、眞子さんとカーペンター氏の名前が解説文から削除され、文章も大幅に修正されたと伝えられています。
また、ニューヨークには複数の日系団体が存在していますが、眞子さんはどの団体とも距離を置いていると言われています。
元皇族という肩書を持つ眞子さんには、彼女を利用しようと接近する人々もいれば、日系団体は「サポートしている」と見なされることを避けたがる傾向もあるようです。
このような状況では、眞子さんが気軽に親しくできる人を見つけるのは難しいのかもしれません。
この一連の出来事は、「元皇族であることが逆に不利益になる場合がある」という現実を示唆しています。
眞子さんが書いた解説文(出典:週刊NY生活)
さらに、眞子さんが美術館での文化的ネットワークを構築できたものの、学芸員としての役職を確立するには、英語力や専門知識に欠けていたという一因もあったとされています。
文化的活動の限界と挑戦
このように、伊勢氏の支援にもかかわらず、眞子さんのメトロポリタン美術館でのポジションや活動には限界がありました。
一時はNY就職先にメトロポリタン美術館が急浮上した眞子さん(出典:jisin)
特に、彼女の元皇族としての立場や社会的背景が、現地の文化機関や関係者との関係に影響を与えたことは否定できません。
美術館でのネットワーク構築や文化的活動の道を切り開くためには、専門的なスキルや国際的な経験が不可欠であり、眞子さんがその全てを満たすには時間がかかる可能性が高かったと言えるでしょう。
伊勢彦信氏とは
伊勢彦信氏は、鶏卵業界の大手企業「イセ食品」(現・たまご&カンパニー)の創業者で、長年にわたって同社を牽引してきた実業家です。
彼は「エッグ・キング」としても知られ、国内外に事業を展開し、ピーク時には年間売上高が470億円に達するなど、業界トップクラスの地位を築きました。
森のたまご(出典:日本食糧新聞)
「イセ食品」は、「森のたまご」や「伊勢の卵」で有名なあの会社のことなんだね
加えて、伊勢氏は著名な美術品コレクターとしても知られ、印象派の絵画や中国・韓国の陶磁器、日本の茶道具などを収集してきました。
そのコレクションは「イセコレクション」として名高く、規模と質の高さから「卵でピカソを買った男」とも称されています。
破産手続きとイセ食品の経営危機
伊勢彦信氏は現在、破産手続きを進めており、その背景にはいくつかの要因が複雑に絡んでいます。
彼が創業した「イセ食品」は、2022年3月11日に会社更生手続きに入りました。この経営危機の主な原因としては以下の点が挙げられます。
- コロナ禍の影響
旅館やホテル、レストランなどの法人需要が大幅に減少し、売上が大きく落ち込んだ。
- 過剰投資
海外市場への過度な投資が財務に圧迫を与えた。
- 鶏卵カルテル問題
2021年12月、イセ食品を含む複数の企業が鶏卵業界でカルテルを結んでいた疑惑が発覚。これが大きな打撃となり、経営危機が一層深刻化した。
- 輸入飼料価格の高騰
鶏卵生産に必要な飼料の価格が急騰し、コスト増が利益を圧迫。
- 経営の混乱
伊勢彦信氏が2021年6月に社長を退任した後、後継者問題が発生し、経営が不安定となったことも影響。
これらの要因が重なり、資金繰りが悪化し、最終的に金融機関との私的整理が難航した結果、会社更生法の適用を申請することとなりました。
その結果、2022年3月11日に、伊勢元会長の長男である俊太郎元社長と、債権者であるあおぞら銀行が、東京地裁に対してイセ食品とグループの飼料販売会社「イセ」の更生手続きを申し立てました。負債総額は453億円とされています。
美術品の売却とその後の状況
伊勢彦信氏の破産手続きの一環として、彼の美術品コレクションが売却されることになりました。
2005年7月出版「卵でピカソを買った男 『エッグ・キング」伊勢彦信の成功法則」。美術品収集をせずに、タマゴの仕事に専念していたらこんなことにならずに済んでいたかもしれません。(出典:Amazon)
2023年11月には、モネの「川岸のポプラ」などの名作11点が約90億円で売却され、さらに他の美術品も含め、総額100億円を超える売却が報じられています。
これは個人の資産整理だけでなく、イセ食品の会社更生手続きに伴う負債整理も兼ねており、伊勢氏の経済的困難が企業の経営危機と直結していることを示しています。
なぜ伊勢彦信氏は5億円を騙し取られ、六本木のマンションが他人名義になったのか?
2024年10月18日付けの JBpress 記事を基に、伊勢彦信氏がどのようにして5億円を騙し取られ、六本木のマンションが他人名義になったのかを分かりやすく解説します。
背景:伊勢彦信氏が抱えていた問題
伊勢彦信氏は、長年経営してきた「イセ食品」の創業者であり、かつては「エッグ・キング」とも称される実業家でしたが、その後、会社経営や破産手続きに追われることになりました。
裁判闘争の資金としてお金を必要としていた伊勢彦信氏は知人を通じて紹介された「N」という人物と接触します。
Nの巧妙な詐欺の手口
Nはモンゴルの食糧プロジェクトに関わっているとアピールし、伊勢氏に対して「水蒸気発電を利用してモンゴルの養鶏場を経営し、イセブランドを復活させるために出資してほしい」と持ちかけました。
Nの話に信頼を寄せた伊勢氏は、資金調達のために六本木の自宅マンションを売却することを考え始めました。
六本木の自宅マンション?「イセ食品」は、2022年3月11日に会社更生手続きに入ったから、不動産はすでにないはずでは?
騙し取られた六本木のマンションは伊勢彦信さんの妻・幸子さんの名義だったので、差し押さえから除外されていたの。
「N」という人物は誰?
一部では「N」という人物は中村浩一郎(その後、中村龍道に改名)と言われています。
「N」と噂される中村浩一郎(中村龍道)氏。「イセ食品」(現たまご&カンパニー)の会長だった伊勢信彦氏を騙し、資金を引き出した挙句、自宅を乗っ取った疑惑があると言われています(出典:アクセスジャーナル)
中村浩一郎氏(現在は中村龍道と改名)は、投資トラブルや詐欺疑惑で知られる人物です。
彼は「ZANN CORPORATION」という会社を率いており、過去にはマカオのカジノホテルの買収計画や、クロマグロ養殖出資金詐欺疑惑など、様々な問題に関与してきました。
中村氏は、鹿児島県出身で、1995年に起業し、様々な事業を展開してきました。特に、カジノ関連事業や中国とのビジネスに積極的に関わってきましたが、その経営手法はしばしば詐欺紛いとされ、多くの投資家との間でトラブルを引き起こしています。
改名の理由は、多くの投資家とのトラブルが原因で元の「中村浩一郎」を名乗ることが難しくなったからだそうよ
Nの約束と裏切り
ところが、Nは「マンションは売却せず、良い相手を探して調達する」と約束します。
この言葉を信じた伊勢氏は、マンションの売却を見送ることに決めました。伊勢氏はNを信じて、資産の売却を見合わせたのです。
つまり、マンションを抵当に入れてお金を借りるよう、伊勢氏に持ち掛けたってことだね
騙し取られたマンションと高利の借金
しかし、Nはその約束を裏切り、伊勢氏に一切知らせることなく、六本木のマンションを東京のパチンコ会社に「譲渡担保」として名義変更してしまいました。
さらに、2024年3月1日、94歳の伊勢氏の妻が東京立川のパチンコ会社「P社」との5億円の借金契約にサインさせられ、金利15%の高利で借金をする羽目になりました。返済期限は1年後という厳しい条件でした。
さらに、この5億円の借金契約と同じ日に、妻名義の六本木のマンションの名義が勝手に移転されているのです。
伊勢氏は、この事実を後に顧問弁護士から知らされ、自分が騙されたことに気付きます。
しかし、その後、Nは伊勢氏に対し「5億円を貸す」と約束しながらも姿をくらまし、連絡が途絶えてしまいました。
5億円の融資はされないまま、借用書の契約書だけ残ってしまったということね。
さらに、借金の契約書を締結したその日に名義を移転するなんて!借金返済を滞ったわけでもないのに。これはひどい詐欺だよ。
詐欺の真相:Nの背後にあった「P社」
調査の結果、Nが関わっていた「P社」が実はN自身が所有しているパチンコ店であり、だまし取ったお金はNの会社への投資として回されていたことが判明しました。
このように、Nは詐欺的な手法で、伊勢氏から5億円を奪い、さらに六本木のマンションを他人名義(パチンコ店)にしてしまったのです。
現在の状況と法的対応
現在、伊勢氏は月々600万円以上の高利息の支払いに追われており、来年2月には元本5億円の返済を迫られています。
伊勢氏の妻はこの詐欺事件について警視庁に刑事告訴を行い、Nに対する法的措置を進めています。
なぜ伊勢彦信氏は騙されたのか?
伊勢氏が騙された主な理由は、Nが「売却せずに資金を調達する」と約束し、その言葉を信じてマンションの売却を見送ったことです。
Nはその信頼を裏切り、裏でマンションを第三者(パチンコ店)に譲渡し、さらに高利の借金を押し付けてきました。このような巧妙な詐欺手口により、伊勢氏は資産を失い、大きな負債を背負うことになったのです。
今回の詐欺事件は、伊勢氏の信頼と希望を利用し、彼の財産を巧みに奪ったものです。
現在の状況
こうして、伊勢彦信氏は、妻が借り入れたはずの5億円は手元に届かず、代わりに妻名義の六本木のマンションが面識のないパチンコ会社に取られてしまいました。
すぐに伊勢彦信氏がNに連絡を取ると、「知らなかった、なんとかする」と返答がありましたが、その後、Nは「母親が病気で鹿児島に帰省する」と言い訳をし、しばらく音信不通となりました。
その後、伊勢氏が「損害賠償請求訴訟を起こす」と追及すると、Nは「2024年5月31日までに全額返済し、マンションも戻す」と約束しました。しかし、5月31日までに返済はなく、Nは行方をくらまし、再び一切の連絡が取れなくなっています。
現在、伊勢氏は月々の利息の支払いに四苦八苦しており、5億円の元本返済も迫られています。
最終的に、伊勢氏はNを詐欺で刑事告訴する決断を下し、10月初めに伊勢氏の妻が警視庁の捜査2課に告訴状を提出しているとのことです。
まとめ
小室夫妻に後見人は本当にいるのか?
小室圭さんと眞子さん夫妻には、正式な「後見人」は存在しません。伊勢彦信氏は法的な後見人ではなく、夫妻を支援してきた友人やサポーターの一人に過ぎません。
なぜ伊勢彦信氏は小室夫妻の「後見人」と呼ばれているのか?
伊勢氏が夫妻に対して多岐にわたる支援を行ってきたため、比喩的に「後見人」と表現されることがあります。
実際、伊勢氏は夫妻がニューヨークに移住した際、住居選びや生活基盤を整えるアドバイスを行い、また、眞子さんに対してはメトロポリタン美術館でのポジション確保を支援した実績があります。
イセ食品の倒産・破産理由
イセ食品の経営危機の主な原因は、コロナ禍による売上減少や、鶏卵カルテル問題、さらには輸入飼料価格の高騰などの要因が重なったことです。これにより、2022年3月に会社更生手続きが始まりました。
なぜ伊勢彦信氏は5億円を騙し取られ、六本木のマンションが他人名義になったのか?
伊勢氏が5億円を騙し取られ、六本木のマンションが他人名義(パチンコ店)になった主な理由は、彼が信頼していたNという人物に裏切られたからです。
Nは「売却せずに資金を調達する」と約束したものの、その言葉を裏切り、伊勢氏のマンションを(パチンコ店)に譲渡し、さらに高利の借金を押し付けました。
この巧妙な詐欺手口により、伊勢氏は六本木のマンションを失い、5億円という巨額な負債を抱えることとなりました。
騙し取ったとされる「N」という人物は誰?
中村浩一郎(その後、中村龍道に改名)と言われています。
今回は『小室夫妻の後見人が詐欺に?誰が伊勢彦信(イセ食品)の5億円&六本木マンションを騙し取った?』と題し、事件の詳細についてわかりやすくお伝えしました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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