2024年パリパラリンピック、水泳・窪田幸太選手が100メートル背泳ぎでメダル獲得に再挑戦!
ここでは、窪田幸太選手の経歴や生い立ち、過去の大会の実績、東京パラリンピックでの5位入賞から見る今後の課題、競技への情熱、パリ大会への期待など窪田幸太選手のプロフィールついてどこよりも詳しく深堀していきます。
窪田幸太選手 プロフィール
窪田幸太選手
パリ・パラリンピック2024
競泳男子 日本代表
(出典:NHK)
窪田 幸太(くぼた こうた)
生年月日 | 2000年3月6日生まれ(24歳) |
出身地 | 千葉県千葉市 |
出身大学 | 日本体育大学 |
所属団体 | NTTファイナンス |
身長 | 167cm |
趣味 | サウナ、野球観戦、スニーカー集め |
好きなアーティスト | BIGBANG、ONE OK ROCK、Nissy、山下智久 |
座右の銘 | リミットレス(無限界) |
得意種目 | 100メートル背泳ぎ |
遠征時の必需品 | 味噌汁、アミノバイタル |
座右の銘が「リミットレス」!
窪田幸太選手のプロモーションYouTubeビデオを見つけたわ!
プロモーション動画のタイトルが、窪田選手の座右の銘『LIMITLESS(リミットレス)』!
パリ大会でメダル獲得の可能性大の理由がこの動画を見たらわかったよ!
そうね、根拠に基づいた説明で、説得力があったわね
窪田幸太選手が水泳を始めたのはいつ?
生後半年で水泳開始!~幼少期のエピソード~(その1)
窪田幸太選手は、生まれてわずか半年でスイミングスクールのベビークラスに通い始めました。
つまり、彼が最初に水に浮かんだのはわずか生後6か月の時!
窪田選手は4人兄弟の2番目なのですが、実は、窪田家の4兄弟全員、ベビースクールに通っていたそうです。
スイミングスクール時代の窪田幸太選手
(出典:NTTファイナンス)
特に印象的なのは、窪田選手の上のお兄さんが1歳になってからスイミングスクールに通い始めた時のこと。兄は大泣きしてしまったらしく、その経験が教訓となり、窪田選手は生後6か月、という兄よりもさらに早い段階でプールデビューを果たすことになったようです。
生後半年で水泳を始めたなんて、すごいわね!!
窪田家の賢い判断が、彼の早期の水泳キャリアのスタートを支えたってことだね!
お母さん談~幼少期のエピソード(その2)~
窪田選手のお母さんが過去のインタビューでこのように語っています。
『幸太は生まれた時からとても小さく、ミルクを飲むのにも時間がかかりました。
左腕は全く上がらなかったので、父親が毎日マッサージをしていました。
ハイハイは座ったまま片手をついて、お尻でぴょんぴょん跳ねながら器用に前進する術を編み出していました。』
『幼稚園に入園する前までには、右手だけで自分で着替えや、リュックも背負えるようになりました。
小学校低学年までは体も小さく、整列は一番前だったので、前ならえはいつも腰に手でした。』
お母さんと窪田幸太選手
窪田選手の高校(千葉市県立実籾高校)卒業式式で。(出典:NTTファイナンス)
窪田選手の幼少期からの努力と工夫が、現在の競技者としての彼を形作ってきたのですね!
窪田選手の幼少期の話、とても感動的だね
お母さんとお父さんのサポートがあって、今の彼がいるのね
窪田幸太選手の障害(クラス)について
窪田幸太選手は、生まれた時から左腕をほとんど動かすことができませんでした。
そのため、彼は右腕だけを使って泳ぎます。
窪田選手は運動機能障害のクラスでパラリンピックに出場します。
運動機能障害の10あるクラスのうち、8番目に障害が重いクラスです(運動機能障害S8クラス)。
パラ水泳における「競技クラス分け」とは
「競技クラス」って何?
パラ水泳における「競技クラス分け」についてわかりやすく説明
選手の障害の程度によって公平に競えるようにするためのもので、
様々な障害を持つ選手が、同じ条件で競い合えるようにするための仕組みです。
- クラスの分類
- S1~S14の14クラスがあります。
- 肢体不自由の選手
- S1~S10のクラス。(窪田幸太選手はS8クラス)
- 数字が小さいほど障害が重いです。
- 視覚障害の選手
- S11~S13のクラス。
- 数字が小さいほど障害が重いです。
- 知的障害の選手
- S14のクラス。
- クラス分けの特徴
- S1~S10のクラスは、障害別ではなく、選手の機能を点数化して決められます。
- 例えば、両脚の機能を失った選手、片麻痺の選手、両腕がない選手が同じクラスになることがあります。
どのクラスになるかで勝負が大きく左右される可能性が。だからクラス分けは重要なんだね
クラスが1個ずれるだけで、獲得できるメダルが違ってくるものね
クラス分けについて、これでバッチリわかったよ!
窪田幸太選手がパラ水泳を開始したのはいつ?
さて、窪田幸太選手がパラ水泳を開始したのはいつだったのでしょう?
窪田幸太選手がパラ水泳を始めたのは小学校5年生の頃です。
小5でスイミングスクール1級の試験に合格した頃、窪田選手のお母さんが、地元の新聞で「千葉ミラクルズ」というパラ水泳のチームがあるのを見つけたのでした。
これがきっかけとなり、これまで通っていたスイミングスクールから、パラ水泳チーム「千葉ミラクルズ」に所属することになりました。
ここから、窪田選手のパラ競技人生が本格的にスタートします。
窪田選手が所属していた「千葉ミラクルズ」とは
ところで、窪田幸太選手が所属していた、パラ水泳チーム「千葉ミラクルズ」とはどのようなところなのでしょう?
一般的なスイミングクラブとの違いはなんだろう?
パラ水泳チーム「千葉ミラクルズ」の正式名称は「千葉ミラクルズスイミングクラブ」と言います。
「千葉ミラクルズスイミングクラブ」概要
- 設立: 2008年、千葉県内で設立
- 目的:
- 障がい者水泳の普及と振興
- 心身の健康維持・増進
- 会員相互の親睦交流促進
- 活動目標:
- 4年に1度開催されるパラリンピックへの選手選出を目指して活動
- 活動内容:
- 拠点: 千葉県国際水泳場(新習志野)
- 定期的な練習を実施
- 日本身体障がい者水泳連盟に所属
- 連盟主催の選手権大会に参加
今年、発足17年目の歴史あるクラブなのね
地元では「チバミラ」の愛称で親しまれているよ
千葉ミラクルズの主要な大会出場歴は?
- パラリンピック
- アジア選手権
- ジャパンパラリンピック水泳競技大会
- 日本身体障がい者水泳選手権大会
- 関東身体障がい者水泳選手権大会
パラリンピックをはじめ、大きな大会に多数出場しているのね
千葉ミラクルズ出身のパラリンピック選手は?
千葉ミラクルズからパラリンピックに出場した選手は?
窪田幸太選手以外では、次の選手がいるわよ
荻原 虎太郎選手(パラ競泳)
パラ競泳・荻原虎太郎選手
(出典:千葉市ホームページ)
- パラ競泳
荻原 虎太郎(おぎわら こたろう)選手 - 2021年 東京パラリンピック
男子4×100mメドレーリレー 8位入賞
秦 由加子選手(パラトライアスロン)
パラトライアスロン・秦由加子選手
(出典:日本トライアスロン連合)
- パラトライアスロン
秦 由加子(はた ゆかこ)選手 - 2016年 パラリンピック・リオ大会 6位入賞
- 2021年 パラリンピック・東京大会 6位入賞
- 2024年 パラリンピック・パリ大会 日本代表有力候補の一人
森下 友紀選手(パラ競泳)
パラ競泳・森下 友紀選手
(出典:東京パラスポーツナビ)
- パラ水泳
森下 友紀(もりした ゆうき)選手 - 2016年 パラリンピック・リオ大会 女子400mリレー 6位入賞
- 得意種目:バタフライ
千葉ミラクルズからは、こんなに素晴らしい選手をパラリンピックに輩出してるんだね!
千葉ミラクルズの魅力をもっと知りたいなら、このYouTube動画がおすすめよ
なるほど!チバミラの魅力がよくわかったよ!
次は窪田選手の競技の結果歴を詳しく見ていきましょう
窪田幸太選手の日本記録(現在保持中のもの)
(出典:千葉市ホームページ)
窪田幸太選手は日本新記録を5つも持っているよ!
窪田幸太選手の日本記録
日付 | 種目 | タイム | 大会名 | 所属(当時) |
---|---|---|---|---|
2023.03.04 | 100m背泳ぎ | 01:05.56 | 2023春季チャレンジ | NTTファイナンス |
2022.12.14 | 50m背泳ぎ | 00:30.81 | 2022QLD/オーストラリア | NTTファイナンス |
2022.07.17 | 50m自由形 | 00:27.72 | インクルーシブ大会/横浜 | NTTファイナンス |
2019.06.07 | 800m自由形 | 10:57.44 | IDM Berlin/ドイツ | 日体大学 |
2019.06.06 | 200m背泳ぎ | 02:42.44 | IDM Berlin/ドイツ | 日体大学 |
これら日本記録がまだ破られていないのがすごいわ!
窪田幸太選手 2020東京パラリンピック 結果
次は、窪田幸太選手のパラリンピック東京大会での結果を詳しくみていこう!
- 男子100m自由形S8(予選敗退)
- 男子100m背泳ぎS8(決勝進出・5位入賞)
- 男子4×100m 34ポイントメドレーリレー)(決勝進出・8位入賞)
窪田選手は3種目に出場して、その内2種目で決勝に進んだのね
窪田幸太選手 2020東京パラリンピック 種目と結果
日付 | 種目 | タイム | 順位 |
2021.08.25 | 予選・男子100m自由形S8 | 1分02秒97 | 全体16位 |
2021.08.27 | 予選・男子100m背泳ぎS8 | 1分09秒88 | 全体7位(決勝進出) |
2021.08.27 | 決勝・男子100m背泳ぎS8 | 1分09秒09 | 5位入賞 |
2021.09.03 | 予選・男子4×100m 34ポイントメドレーリレー | 4分32秒18 | 全体7位(決勝進出) |
2021.09.03 | 決勝・男子4×100m 34ポイントメドレーリレー | 4分29秒85 | 8位入賞 |
折り返し後の終盤の途中までは、3位争いにいたことがわかります!
結果はわかっているはずなのに、実際の泳ぎを見たらボク興奮したよ!
「がんばれー」って声に出して思わず、応援しちゃったわ
窪田幸太選手 パリ・パラリンピックでメダル獲得なるか?
2024パリ・パラリンピックでのメダル獲得への課題は?
窪田選手の2020パラリンピック東京大会における、100m背泳ぎ・決戦のタイムは日本記録を更新する1分09秒09でした(5位入賞)。
この時の3位のタイムは1分07秒09(劉 鳳岐選手・中国)。
表彰台との差は2秒。2秒は結構大きいですね。
当初、「東京パラリンピックでは決勝進出が目標」と語っていた窪田幸太選手。
見事、目標は果たしたものの、どこか悔しそうです。
次回こそはメダルを、という窪田選手の決意が感じ取れるね
東京パラリンピック結果から見る今後の課題
2020東京パラリンピックの結果
- 100メートル背泳ぎ(運動機能障害S8)で決勝進出
- 1分9秒09(日本新記録)で5位入賞
- 決勝では得意のスタートを活かし、50メートル地点では4番手
- 3位との差は2秒
前半50メートル地点では、メダル圏内だよね
そうね、なので後半のスタミナ維持が課題だと思うわ
2024パリパラリンピックの課題
- 後半の持久力を高めるためのトレーニング
- スタミナを強化し、競技全体を通して安定したパフォーマンスの維持
- レースの前半で飛び出す戦略を維持しつつ、後半のペース配分を再考し失速を防ぐ
東京パラリンピックからの窪田選手の成長は?
東京パラリンピックの後にはどんな大会に出場したのかな?
そうね、その後のタイムが気になるわ
東京パラリンピック後に出場した大会は?
では、ここでは100メートル背泳ぎの結果に注目してみよう
そうね、100メートル背泳ぎは窪田選手の得意種目ですものね
東京パラリンピック後に出場した主な大会と結果(100メートル背泳ぎ)
日付 | 大会名 | 種目 | タイム | 順位 |
2022年9月 | ジャパンパラ水泳競技大会 | 100メートル背泳ぎ | 1分07秒57 | 1位 *大会記録 |
2023年3月 | 日本パラ水泳春季チャレンジレース | 100メートル背泳ぎ | 1分05秒56 | 1位 *日本記録 |
2023年8月 | WPS世界選手権 | 100メートル背泳ぎ | 1分06秒40 | 2位 *パリ・パラ出場枠獲得 |
2023年9月 | ジャパンパラ水泳競技大会 | 100メートル背泳ぎ | 1分07秒36 | 1位 *大会記録 |
2024年3月 | 日本パラ水泳春季チャレンジレース | 100メートル背泳ぎ | 1分07秒41 | 1位 *パリ・パラ代表内定 |
東京パラリンピック後の成長の軌跡!
次に、窪田幸太選手の東京パラリンピック後の成長について考察してみたいと思います!
パフォーマンスの向上
- 窪田選手は、2023年3月の日本パラ水泳春季チャレンジレースで1分05秒56という日本記録を達成し、自己ベストを更新しています。
- ここから窪田選手の技術や体力の向上が伺えますね。
安定した成績
- 2022年9月から2024年3月までの間、出場したすべての大会で1位または2位の成績を収めています。
- 特に、2023年8月のWPS世界選手権では2位に入り、2024年パリ・パラリンピック出場枠を獲得しました。
窪田選手は、東京パラリンピックの後も、国内外の主要大会での経験をどんどん積んでいるね
きっと、メンタル面でも成長しているんじゃないかしら
これら国際大会での成功が窪田選手の自信とモチベーションアップにつながってると思うよ!
窪田幸太選手これまでの挑戦の軌跡
窪田選手は東京パラリンピック以前からも、数々のチャレンジを自分に課してきました。
例えばどんなチャレンジだったの?
- 「バサロキック」を習得して水中に潜ってキックすることで、スタートやターンのあとのスピードアップにチャレンジ。
- 足をバタフライにして背泳ぎをすることで、キックを両足で同時に打つことを可能としました。これにより、泳ぎに大きな推進力が生まれ、急成長を遂げたという実績があります。
この大会で、窪田幸太選手は1分06秒40という素晴らしいタイムを記録し、パリパラリンピックの出場枠を獲得!
窪田幸太選手のインタビュー(2024年3月日本パラ水泳春季チャレンジレース)
日本パラ水泳春季チャレンジレース(2024年3月)で1分7秒41という好タイムでパリパラリンピックの日本代表に内定した際のインタビューで、窪田選手は次のように語っています。
Q:レースの感想は?
「ほっとしたが、今回のレースに関しては、派遣基準記録を切るのが第1条件で、1分6秒台を出したいと思っていたので悔しい部分もある」
Q:レースの内容はどうでしたか?
「今年に入って後半の持久力を課題に取り組んできて、今日の後半は足が持ったが前半のタイムが出せなかった。パリ大会までにそこを詰めていきたい」
Q:パリ・パラリンピックへの意気込みは?
「東京大会の時は決勝ラインを目標にしていたが、パリ大会ではメダルを目標にしていて、しっかりとタイムを上げていってメダル争いに食い込みたい」
まとめ
2020東京・パラリンピックでの5位入賞
- 窪田幸太選手は、2020年東京パラリンピックで5位に入賞。
- この結果をバネに、さらなる成長を遂げています。
2024パリ・パラリンピックへの挑戦
- 窪田幸太選手の目標は、パリパラリンピックでメダルを獲得すること。
- 各種大会での優れた成績と記録は、その実力を証明しています。
後半の持久力向上
- 持久力向上に取り組み、自己ベストを更新。
- この課題克服が、さらなる飛躍を予感させます。
パリ2024パラリンピックでのリベンジ
- 東京大会の悔しさをバネに、パリパラリンピックでの逆襲が期待されます。
- 彼の努力と情熱が、多くの人に勇気を与えています。
がんばれ、窪田選手!パリでのメダルを期待してるよ
窪田選手の成長と決意はすごいわ!パリでの活躍がとても楽しみね
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