悪性脳腫瘍摘出も競泳金メダル!エレーナクラフツォウ(ドイツ)の結婚や経歴とプレイボーイの表紙も!

パラリンピック

パリ2024パラリンピックの競泳100メートル平泳ぎ(視覚障害SB13)で、ドイツのエレーナ・クラフツォウ選手(30歳)が1分12秒54のタイムで世界記録を更新し、2大会連続で金メダルを獲得しました。

(elena_krawzow インスタグラムより)

彼女のストーリーは単なるスポーツの成功にとどまらず、大きな困難を乗り越えた感動的なものであり、多くの人々に希望を与えています。

ここではエレーナクラフツォウ(Elena Krawzow)選手のプロフィールや結婚した夫について詳しくお伝えし、さらに「プレイボーイ」の表紙を飾ったことについてもご紹介します。

プレイボーイの表紙を飾ったエレナ・クラフツォウ選手(elena_krawzow インスタグラムより)

エレーナ・クラフツォウ選手のプロフィール

エレーナ・クラフツォウは1993年10月26日にカザフスタンで生まれました。幼少期に視力を失い始めた彼女は、家族と共にロシアからドイツに移住し、視覚障害を抱えながらも競泳に情熱を注ぎました。

エレーナ・クラフツォウ選手(出典:BBC)

エレーナ・クラフツォウ選手は、2012年のロンドンパラリンピックでデビューし、その後、2016年のリオデジャネイロパラリンピックで銀メダルを獲得。

競泳100メートル平泳ぎにおいて、2020年の東京パラリンピックでは金メダルを獲得し、2024年のパリパラリンピックでも金メダルを連続で獲得、さらに世界記録を更新するという素晴らしい成果を達成しました。

脳腫瘍との闘い

2021年の東京パラリンピック後、エレナクラフツォウ選手は旅行を楽しみ、婚約者であるフィリップ・シュミット(Phillip Schmidt・後に結婚)との幸せな日々を送っていました。

しかし、東京大会中から続いていた頭痛が次第に悪化し、当初は時差ボケや新しい環境が原因だと思っていた彼女は、パリでの休暇中も症状が改善しないことに悩んでいました。

その後、症状が改善せずにMRI検査を受けた結果、悪性脳腫瘍が発見されました。

「とても幸せだったのに、その診断を聞いた瞬間、完全に打ちのめされた気分でした。
それまでの良い気分がすべて消え去ってしまいました。」

エレーナは手術を受け、その後、化学療法と放射線治療を10ヶ月間続けました。その間も厳しいトレーニングを続け、競技に出場しながら自分自身のレースに集中しました。

脳の手術を受けた後、エレナが最初に医師に尋ねた質問のひとつが「いつからまたトレーニングできるのですか?」でした。大きな目標はパリ2024パラリンピックでの2連覇でした。

「人生で最も重要なことのひとつは、目標を持つことだと思います。家に閉じこもって嫌なことばかり考えるよりも、目標に向かって進むことが大切です。」とエレーナは語り、その結果がパリ2024パラリンピックでの金メダル2連覇に繋がりました。

コーチであり夫、フィリップ・シュミットとの結婚

エレーナ・クラフツォウ選手は東京パラリンピック後、コーチのフィリップ・シュミット(Phillip Schmidt)と婚約しました。婚約者のフィリップと結婚指輪を買いに行った翌日、彼女はMRI検査を受け、その結果、悪性の脳腫瘍が発見されました。

二人はこの病気を共に乗り越え、フィリップはエレナのトレーニングの中心となり、彼女の成功を支えました。現在、二人は結婚し、互いに支え合いながら新たなステージに挑んでいます。

ドイツ版プレイボーイの表紙を飾ったエレーナ・クラフツォウ

エレナクラフツォウ選手は、2020年10月にドイツ版プレイボーイの表紙を飾り、大きな話題を呼びました。視覚障害を持つパラリンピック選手として初めてプレイボーイの表紙に登場した彼女は、障害を持つ人々の美しさと強さを広めるための活動を行いました。

(elena_krawzow インスタグラムより)

この撮影は、障害に対する偏見をなくし、より多くの人々にインスピレーションを与えることを目的としていました。

今後の目標

エレーナ選手は「今後も人生を楽しみたい」と語り、次の目標としてロサンゼルス大会での3連覇を目指しています。競技だけでなく家庭を大切にしながら、さらなる高みを目指す彼女の姿勢は、多くの人々に希望と勇気を与えてくれます。

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