伊藤昌平(水中ドローン開発者)の経歴は?年齢・大学などwikiプロフィール!【クレイジージャーニー】

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10月21日(月)22:00のクレイジージャーニーでは、「幻の巨大なタコみたいな足のイカを追う!船上&海底で大捜索旅」が特集されます。

今回の見どころは、日本一のイカ博士・窪寺恒己さん、釣り師・小塚拓矢さん、そして水中ドローン開発者の伊藤昌平さんが力を合わせ、幻の巨大イカを水中ドローンで捉えようとするチャレンジです。

クレイジージャーニーに出演する伊藤昌平さん(出典:エンジニアtype)

本記事では、水中ドローン開発者・伊藤昌平さんのプロフィール、経歴、学歴、そして彼が設立した株式会社FullDepthについて詳しくご紹介します。さらに、彼がどのようにして水中ドローン開発に至ったのか、その背景エピソードもお届けします。

伊藤昌平のプロフィール

株式会社FullDepth 取締役の伊藤昌平さん(出典:epist.journal)

氏名伊藤 昌平
いとう しょうへい
職業株式会社FullDepth 取締役社長
生まれ年1987年(2024年の誕生日で37歳)
出身地神奈川県
大学筑波大学 第三学群 工学システム学類 卒業

学生時代とキャリアのスタート

中学卒業後、伊藤昌平さんは工業高校に進学しました。中学校の電子工作の授業で、「これは自分が得意なことだ」と確信したことが、工業高校を選んだ理由だそうです。

筑波大学在学中にはロボット開発を学びながら、アルバイトでロボットの試作開発にも携わっていました。大学卒業後は、そのままロボット開発に関連する企業に就職し、キャリアをスタートさせました。

伊藤昌平の経歴

「自分で作ったロボットで、深海に何があるのか見てみたかった」 と語る伊藤昌平さん(出典:bs-asahi)

2014年(27歳)
株式会社空間知能化研究所(株式会社FullDepthの前身)を設立。

2016年(29歳)
国産初の産業用水中ドローン「DiveUnit300」を開発し、沿岸漁業や護岸、ダム、風力発電の海底地盤調査を可能に

2018年(31歳)
社名を「株式会社FullDepth」(フルデプス)に変更。

2019年(32歳)
産業用水中ドローン「DiveUnit300」販売開始。

2020年(33歳)
国土交通省「海における次世代モビリティに関する産学官協議会」委員に参画。

(*年齢は数え年で記載)

2022年9月、伊藤昌平さんは共同代表を務めていた吉賀智司COOがCEOに就任したことを受け、CEOの職を退きました。
事業拡大に伴い、経営の専門家である吉賀さんが経営を担い、伊藤さんは研究開発に専念することとなりました。伊藤さんは、引き続き水中ドローンの開発を中心に、技術面で会社を支えています。

ライリー
ライリー

2022年9月に吉賀智司さんが代表取締役社長&CEOに就任するまでは、伊藤昌平さんが代表取締役社長&CEOだったんだ。

モーリー
モーリー

伊藤昌平さんと現・代表取締役社長&CEOの吉賀智司さん、実は筑波大学時代の音楽仲間&釣り仲間だそうよ!

水中ドローン開発のきっかけ

伊藤昌平さんが水中ドローンの開発を始めた背景には、幼少期に読んだ図鑑で知った深海魚「ナガヅエエソ」に強い興味を抱いたことがきっかけです。

ナガヅエエソ
長く伸びた左右の腹ビレと尾ビレをつかって、深海底に立って静止している姿から、「三脚魚」とも呼ばれています。 立っているときは長い胸ビレを傘のように広げています。(出典:fulldepth)

どうして深海でそんな生き物が存在するのか?

幼少期の伊藤昌平さんは、図鑑で「ナガヅエエソ」という深海魚に出会います。

ナガヅエエソは、海底に立ち、触手をアンテナのように広げてエサを待つという、奇妙で不思議な姿を持つ魚です

FullDepth社オフィス内の壁に描かれている『ナガヅエエソ』(出典:Startup Magazine)

この神秘的な生き物に強く心惹かれ、「なぜ深海にはこんな生き物がいるのか?」「実際に見てみたい」という好奇心が芽生えました。

祖父と父から受けた影響

伊藤昌平さんの「ものづくり」への情熱は、彼の家族からの影響が大きいです。モノづくりに携わる祖父や、趣味でPCを自作する父の存在が、彼にとって大きな刺激となりました。

中学校の電子工作の授業で、彼は自分が「ものづくり」に向いていると確信し、その後もさまざまな工作に熱中していきました。この経験が、後にロボット開発という道に進むきっかけとなります。

ナガヅエエソの映像がきっかけでロボット作りの道へ

ある日、テレビでナガヅエエソの映像を見た伊藤昌平さんは、「どうやって深海でこの映像を撮影したのだろう?」と疑問に感じます。

FullDepth(フルデプス)の企業ロゴには、ナガヅエエソの姿がデザインされています。(出典:epist.journal)

調べてみると、深海での撮影にはロボットが使われていることを知り、「自分でもロボットを作りたい」という強い思いが生まれました。

初めは趣味としての興味でしたが、やがて彼のこの夢は、仕事としての可能性へと発展していきました。

事業転換の決断と資金調達の挑戦

大学在学中も、そして起業後も、伊藤昌平さんの思いは変わることがありませんでした。それは、「深海の未知の世界を自分の目で見たい」という強い夢です。

そんな中、2015年4月、伊藤さんは自らが運営する「空間知能化研究所」の本格的な事業転換を考えるようになります。彼は、水中ドローン開発という目標に向けて舵を切り直したのです。

しかし、水中ドローンの開発には「資金調達」という大きな壁が立ちはだかりました。水中ドローンの開発には莫大なコストがかかり、伊藤さんもそのことを痛感していたのです。

とはいえ、彼は「この事業を絶対に実現させたい」という強い意志を持っていました。そこで、資金調達方法を真剣に考え、最終的に思いついたのがベンチャーキャピタルからの資金調達という方法でした。

この決断を実行に移した結果、2億2000万円という多額の資金を集めることに成功し、彼のビジョンが現実味を帯びていきました。

この資金調達を通じて、伊藤さんの水中ドローン開発が本格化し、次第に社会的にも注目される存在となっていきます。

伊藤昌平の受賞歴

伊藤昌平さんはこれまでに数々の受賞歴があり、主なものを以下に紹介します。

小型水中ドローン(出典:MIT Technology Review)

2020年3月:リアルテックベンチャー・オブ・ザ・イヤー2020「グロース部門」受賞

伊藤昌平さんが代表を務める株式会社FullDepthは、2020年3月に「リアルテックベンチャー・オブ・ザ・イヤー2020」の「グロース部門」を受賞しました。

受賞の理由は、FullDepthが開発した革新的な水中ドローン技術の実用化です。

特に、この水中ドローンは従来の技術では難しかった深海探査を可能にし、その軽量さと操作の簡便さが高く評価されました。

伊藤昌平さんが被っている帽子にもナガヅエエソがデザインされた会社のロゴが。(出典:MIT Technology Review)

2020年11月:MITテクノロジーレビュー「Innovators Under 35 Japan 2020」発明家部門を受賞

2020年11月には、伊藤昌平さんはMITテクノロジーレビュー主催の「Innovators Under 35 Japan 2020」において発明家部門を受賞しました。

彼の開発した水中ドローンは、深海探査や水中インフラの点検において革新的な技術を提供し、従来の技術では難しかった水中調査や解析の可能性を広げたことが評価されました。

Innovators Under 35 Japan 2020とは

「Innovators Under 35 Japan 2020」は、マサチューセッツ工科大学(MIT)のメディア部門、MITテクノロジーレビューが主催するアワードで、35歳以下の優れたイノベーターを表彰します。
技術革新や創造的なアプローチで社会課題に取り組む若手を支援することが目的です。
2020年には日本版が初めて開催され、起業家や研究者など13名が選出され、受賞者はMITテクノロジーレビューに紹介され、グローバル版の候補にもノミネートされます。

他の受賞者の紹介

「Innovators Under 35 Japan 2020」では、他にも以下のような方々が受賞しています。

成田悠輔(経済学者、半熟仮想株式会社 代表取締役)

成田悠輔さん(出典:MIT Technology Review) 

成田悠輔さんは、データ科学と経済学を融合させ、社会的・経済的課題に対する新しい解決策を提案する研究が評価されました。特に、AIやビッグデータを活用した政策提言や社会システムの改善に関する業績が高く評価され、受賞に至りました。

落合陽一(メディアアーティスト、ピクシーダストテクノロジーズ株式会社 代表取締役)

落合陽一さん(出典:MIT Technology Review) 

落合陽一さんは、デジタルメディアと物理的な世界を融合させた新しい表現方法を探求するメディアアーティストとして評価されました。落合さんの生成AIを活用した作品は大きな注目を集めており、その革新的な活動が「Innovators Under 35 Japan 2020」での受賞につながりました。

2021年2月:「リアルテック・カタパルト ICC FUKUOKA 2021 」で準優勝。

伊藤昌平さんは2021年2月に「リアルテック・カタパルト ICC FUKUOKA 2021」で準優勝を果たしました。

FullDepthの水中ドローンは、自動航行による高精細な海底マッピングを実現し、この技術が大きな評価を受けました。

REALTECH CATAPULTでプレゼンした伊藤昌平さん(出典:industry-co-creation)

『DiveUnit300』の特徴

次に、FullDepthが開発した産業用水中ドローン『DiveUnit300』についてわかりやすくお伝えします。

水中ドローン『DiveUnit300』(出典:エンジニアtype)

  • 最大300メートルまで潜れる
    この水中ドローンは、深さ300メートルまで潜ることができます。海の底深くまで探検ができ、普段は見られないような深海の世界も調べることが可能です。

  • 軽くて持ち運びやすい
    重さはわずか29キログラム。大人2人で持ち運ぶことができる軽さなので、移動や設置が非常に簡単です。機材が重くて大変という心配がなく、現場での使いやすさが大きなポイントです。

  • 高精度なカメラで鮮明な映像
    フルHDカメラを搭載しており、30フレーム毎秒(fps)で滑らかな映像を撮影できます。動きがスムーズで鮮明な映像が撮れるため、海底の状態や魚、さらにはダムや風力発電施設の点検など、精密なチェックが可能です。

伊藤昌平の描く未来

伊藤昌平さんのビジョンは海を「情報化」して地球の謎を解くこと(出典:MIT Technology Review)

深海の「わからない」が面白い!

伊藤昌平さんが挑んでいるのは、まだ誰も詳しく知らない「深海」という世界です。

深海には、たくさんの謎や未知の生物が存在しており、それを知りたいという好奇心が彼の原動力です。「分からないからこそ面白い」という探求心が、彼の仕事の大きなモチベーションになっています。

海を地図のように見える化する

伊藤さんの目標は、海の中も私たちが地上の地図を見ているように、すべてを見えるようにすることです。

深海の生物や地形を把握することで、新しい発見があるだけでなく、将来的には海のリスク管理や環境保護にも役立てたいと考えています。まるでGoogle ストリートビューのように、海の全貌をデータ化し、誰もが理解できるようにすることを目指しています。

海を地図のように見える化する

現在、海では風力発電や鉱物資源の開発が進んでいますが、その影響はまだ十分に解明されていません。

伊藤さんは、海を「情報化」することで、これらの開発が海洋環境に与えるリスクを正確に把握し、持続可能な方法で進めることができると考えています。海を守りながら、未来のための開発を進めることが彼の夢です。

まとめ

今回は、10月21日(月)22:00放送予定の「クレイジージャーニー」に登場する水中ドローン開発者・伊藤昌平さんについて、プロフィール、経歴、学歴、そして彼が設立した株式会社FullDepthを詳しくご紹介しました。

伊藤昌平さんは現在、株式会社FullDepthの取締役を務め、水中ドローン技術の最前線で革新を続けるリーダーです。

神奈川県出身で、筑波大学工学部を卒業後、ロボット工学に対する深い興味から水中ドローンの開発へと進みました。

(出典:projectdesign)

水中ドローン開発のきっかけ

彼が水中ドローンの開発に取り組むようになったきっかけは、幼少期に見た深海魚「ナガヅエエソ」への興味です。

深海の神秘的な世界を自分の目で見てみたいという強い好奇心が、彼の原動力となりました

ロボット技術を活かして趣味で始めた水中ロボットの開発が、やがて社会的課題の解決に繋がる大きなプロジェクトへと発展しました。

株式会社FullDepthとは

伊藤さんが設立した株式会社FullDepthは、産業用水中ドローン『DiveUnit300』を開発しました。

このドローンは軽量で操作が簡単な設計となっており、従来の技術では難しかった深海探査やインフラ点検を効率的に行えるものです。これにより、さまざまな産業分野での利用が期待されています。

数々の受賞歴

伊藤さんはその技術と革新的なビジョンが高く評価され、2020年には「リアルテックベンチャー・オブ・ザ・イヤー」のグロース部門、さらに同年「MITテクノロジーレビュー」主催の「Innovators Under 35 Japan 2020」で発明家部門を受賞しています。

未来のビジョン

伊藤さんの最終的な目標は、「海を情報化すること」です。深海の未知なる部分を解明し、地球規模での理解を深めることで、未来の技術や環境保全、さらには食糧問題の解決に貢献することを目指しています

伊藤昌平さんのプロフィールや経歴を知ることで、10月21日の「クレイジージャーニー」をさらに楽しんでいただけると嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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